表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
なんか妹の距離が近い気がする。  作者: シマイノ=ユリスキー
20/56

20. 重大発表を聞く姉

~姉視点~


 大学に通うようになってから1週間経った。


 相変わらずすぐに疲れてしまうが、少しずつ体力が戻ってきている実感はある。




 そんなある日の夜、ご飯を食べていると唐突に父さんから重大発表があった。


「そうだ二人とも、俺たち結婚することにした。」


 けっこん………結婚!?


「わぁ!!!二人ともおめでとう!!!」


 うわぁ!!こりゃめでたい!!私が事故ったからどうなるんだろうって思ってたけど、結婚するなら良かった!!


 隣の美優もニコニコしながら祝っている。なんか美優からキラキラしたオーラが出てる気もする。心の底から父さんと母さんに結婚してほしかったんだろうな。


 美優はほんまにええ子やでぇ…。お姉ちゃんとっても嬉しい。


「ありがとう二人とも。なんだかこんなに祝ってもらえると照れるな。」


「ふふっ、そうねあなた。でもよかったじゃない、これで私達は正式に家族になるのよ。」


「そうだな。初めは陽菜と美優の仲が心配だったが、丸く収まって良かったよ。」


 そのまま父さんと母さんは笑顔で話し始めた。うんうん。二人が幸せそうでこっちまで嬉しくなっちゃう。


 ………あっ!これだけは聞いとかなきゃ。


「ごめん父さん。これだけ聞いちゃいたいんだけど、結婚式はやるの?」


「ああ、次の日曜日にやる予定だ。」


「そっか、りょ~かい。」


 次の日曜日ね。えっと、今日は金曜日だから、次の日曜日は…あさっ……て……。


「って、明後日じゃん!!!!早すぎない!?!?」


 この人何かするときいつも早くない!?心の準備すらさせてくれないじゃん!!


「ははは、そこまで仰々しいものでもないから安心してくれ。身内と知り合い数人呼ぶだけだ。」


「それでも準備ってもんがあるでしょーが!!!」


 父さんは笑い続けている。つられて母さんや美優まで笑っている。


 もう!!父さんはまったく!!振り回されるこっちの身にもなってよ!!


「まぁまぁお姉さま、落ち着いてください。確かに早いとは思いますが、こういうのは早めの方が良いとは思いますよ?」


「それはそうだけどさぁ。いくら何でも明後日は早すぎると思うんですよお姉ちゃんは。」


 ………はぁ。まぁこの人は昔からこうなので慣れてはいる。少人数の結婚式らしいし、多分カジュアルな感じでやるんだろう。そうじゃなきゃ困る。


 …まぁそんなに肩肘張らずに済みそうなら明後日でも良いかな。


 それに、皆が笑っている今の雰囲気に変に水を差したりしたくない。私も結婚式が嫌と言いたいわけではないしね。むしろ大歓迎。


「まぁ、別にいいや。それよりも、会場の手配とか招待とかは大丈夫なの?」


「ああ、それも既に済んでいる。」


「…そっかぁ。」




 それならもっと早く教えてくれても良かったんじゃないですかね!!!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ