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Express BRZ  作者: Elena
第二章 モビリティリゾートもてぎ
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モビリティリゾートもてぎ

 夜明けの田園地帯を走っていると、踏切を渡った。

 真岡鉄道の踏切だった。

 踏切を渡って、里山の山道を走る。尾根を越えて、谷間を縫うように走っていると、視界が悪くなる。霧の中なのだ。

「ああ、カンナは茂木初めてだったね。茂木町は朝、霧が発生する事が多いんだ。昔、熱気球の大会をやっていたんだけど、あまりの濃い霧に悩まされていたみたい。おまけに、スーパーGTと日程被って、熱気球の大会はやらなくなったんだよね。」

 と、日菜子が通信。

「私がレースっていうか、車好きに突然変異起こしたの、東郷三姉妹の影響かなぁ。ウロウロ彷徨って、恵令奈と百合の身体の関係になって、気付いたら、車に興味を持ち、後を追って、加賀も、連合艦隊も車の世界に引き込まれていった。でもカンナ、貴方は私の隣に来るのよ。」

 松田彩香が言った時、赤いGR86が霧の中に吸い込まれた。

 三条神流も続く。

「書類。さっき渡したやつ用意して。」

 松田彩香が言う。

「えっ?」

 霧の向こうで、赤いGR86がウインカーを出して右折する。

 右折して、登り坂を登って行くとゲートが見えて来た。

「ここで書類見せて。」

 と言われ、三条神流はゲートの係員に書類を見せる。

 ゲートを抜けると、雰囲気が変わった。

 遊園地かテーマパークのような雰囲気だ。

「何?レースじゃねえのか?みんなで遊園地で遊ぶのか?」

 と、三条神流は言うのだが、少し走って左折して、トンネルを潜ると雰囲気がまた変わった。

「なっ!?」

 目の前に、いきなり巨大な道が現れた。

「言ったでしょう?サーキットでレースって。まぁ、モビリティリゾートもてぎは、サーキットなんだけど、サーキットを売りにしていなくって、副業の遊園地ばっかり推しているからね。」

 と、恵令奈が言う。

 モビリティリゾートもてぎ。

 栃木県芳賀郡茂木町にあるモビリティテーマパーク。1997年8月より「ツインリンクもてぎ(Twin Ring Motegi)」の名称で営業開始。現在は「モビリティリゾートもてぎ」に改称された、サーキットである。

 コースは、全長4.801 kmコーナー数14の国際ロードコース。全長982mの北ショートコース。20,000平方メートルの多目的コースがある。

 主に、レースで使用されているのは国際ロードコース。

 松田彩香が走るのも、国際ロードコースだ。

 この、国際ロードコースは、国際格式のサーキットとして、二輪のロードレース世界選手権 (MotoGP) パシフィックGPが2000年に始まり、2004年より鈴鹿に代わって日本GPの開催地として定着している。国内ではスーパーフォーミュラ、SUPER GT、全日本ロードレース選手権など様々なイベントが行われている。自転車レースではコースを逆走する。

 尚、この他、モビリティリゾートもてぎの国際ロードコースに覆い被さるように、巨大なオーバルコースが存在しているが、これは日本国内初の完全舗装の本格的オーバルトラックであり、インディカーやドラッグレースなどのアメリカンモータースポーツイベントで主に使用することが想定されていたが、数年前に発生した日本全土を襲う大地震によるダメージにより、それ以降は自動車レースイベントでは使用されなくなっている。使用されていた当時は、「スーパースピードウェイ」という名称で呼ばれ、規模的には1.5マイル(約2.414 km)の中型オーバルである。国際ロードコースでのレースの際には、ここに仮説スタンドによる観客席が設けられるほか、駐車場としても使用されている。

「いきなりこんなデッカイサーキットに、それも遊園地目的で来たのでは無く、レースの手伝い、見学で来たんだから、それを活かしなさい。生かすも殺すも、カンナ次第だけど。」

 と、松田彩香は言った。



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