国名紹介
ネタバレあり
人間の国
・革命の国エイアーナ
フォーレンが生まれた国だが、王都に着いた時にはほぼ滅びていた。都市は生き残っているので人々の営みは続いている。案外図太い。
魔王石ダイヤモンドを妖精王から奪ったが、ビーンセイズに奪われた。
ビーンセイズの南隣で東に暗踞の森が接している。
・侵攻の国ビーンセイズ
老王が不老不死を求めたために暴走した国。周辺国を併呑し魔王石を手に入れたため、宗教勢力から睨まれていた。その魔王石トルマリンも、流浪の民の暗躍により奪われる。老王の退位後、とある理由からもう一度フォーレンが襲来する予定。
エイアーナの北隣でジッテルライヒと一部国境が接している。
・封印の国シィグダム
混乱のエイアーナを勝手に割譲し、人々の救済に尽力していた姫騎士団の邪魔をする。魔王石オニキスを保有し、すでに国の上層部は魔王石の汚染が進んでいる。後々とある暴挙に及んでフォーレンの怒りを買う。
エイアーナの南隣、暗踞の森を南北に別ける大道が通っている商業の国でもある。
・境界の国ディルヴェティカ
厳しい土地柄人間だけでは暮らして行けず、妖精や幻象種と強調して国を運営している。飛竜の巣が近いことから対空能力が磨かれており、上空を無断飛行するとグリフォンも狙い撃ちにされる。牧歌的であると同時に軍事国家でもある。
大陸東を南北に別ける山脈にあり、エルフの国とドワーフの国に通じている。
・騎士の国オイセン
妖精王不在を狙って森を切り拓こうとした。王が軍事力を握り、荘園領主たちが財力を握る国。体面を気にはするが同時にけち臭いのも国民性。脳筋が多いので腕力の弱い妖精や魔女を下に見ている。エフェンデルラントと不仲。
南隣にはエフェンデルラントがあり、国境線が噛み合うようになっている。
・復讐の国エフェンデルラント
農耕に適さぬ土地だが鉱物資源は産出される。食料を求めて森に入り、近くに住む獣人と諍いになることが多い。そんな中、自国の子供が獣人に殺されたことで資源としてではなく復讐のために森へと侵攻を行う。
北隣のオイセンとは不仲。東は台地と接しており流浪の民の流入もある。
・魔法の国ジッテルライヒ
魔法学院のある国で、海に接してはいるが港を作れる地形ではなく国土も狭い。外交手腕と人的資源で周囲の国々と渡り合うしかなかった国で、外から人を集めることで国に付加価値をつけた。実は秘密裏に魔王石が持ち込まれている。
北部国境がビーンセイズと接している。
・宗教の国ヘイリンペリアム
神の遣わせた使徒が作った三つの神殿をいただく国。大陸東の宗教的総本山で、聖騎士は全てこの国に所属している。ただ内部抗争は静かに激しく、本物の宗教者ほど国の外へと去っていく。かつて魔王が使徒であった記録を抹消した。
大陸東の北端に位置し、大陸西との壁となっている。
・大道の国アイベルクス
暗踞の森を貫く大道の東を預かる国。シィグダムとは歴史的に関係が深く、争い合う近隣国よりも友好的な関係を築いている。かつて南隣のジェルガエとは同じ国だったが、王家の分裂により二分した歴史を持つ。
北隣はエフェンデルラント、南隣は兄弟とも言えるジェルガエに接している。
・兄弟の国ジェルガエ
大道という美味しい所をアイベルクスに持っていかれた国。統一を果たしてかつての国を再建したいが、財源の差で長くその大望を口にすることさえ憚られた。シィグダムで起きる混乱の余波を機にアイベルクスが傾くことでようやく悲願を果たす。
西は暗踞の森、東は不毛の台地に接している。
・婚姻の国ケイスマルク
ゴブリンの湧く平原を南に持つ国。山という天然の要害でビーンセイズからの侵攻を凌ぎ、ビーンセイズの侵略から唯一生き残った。近隣の国と婚姻外交を行うことで味方を増やし国を維持している。かつて妖精王にも花嫁を送ろうとしたことがある。
西はビーンセイズ、東はオイセンと接している。南は名目上暗踞の森に繋がる。
人外の国
・暗踞の森
大陸東の中央部に位置する広大な森。魔王軍の残党が入り込み、妖精王が管理者として君臨している。南の山脈から続く豊富な水源があり、地形に富むため資源の宝庫となっている。と同時に多種多様な種族が住むため採集は危険と隣り合わせになる。
・人魚の里(幻象種)
暗踞の森一番の湖から続く地底湖に存在する。水棲生物とは種を問わず共存し、水に利する生き物なら受け入れる。妖精王が君臨する以前から住んでいた。
・ノームの住処(妖精)
エフェンデルラントに近い森の西、地下にある。入り口は人工山の煙突山。排水設備や空気循環設備が揃っていて近代的な様相をしている。
・魔女の里(人間)
地底湖から続く斜面に作られた村落で、霧の結界で外敵を遮断している。元はドルイダスという賢女の一族だった。女系で女が多く生まれるが男も少数ながらいる。
・ダークエルフの村(幻象種)
かつて魔王軍に所属していたエルフのなれの果てが作った村。森に住みついてから増減しておらず、全員が軍人の心得を持つちょっと物騒な村落。
・エルフの国ニーオスト
大陸の東に建国したのち、魔王の侵攻で南に国を移した歴史がある。エルフの国としては最も歴史が浅い。山脈伝いにある国で、王都は風の吹く谷間に存在する。近隣の国を持たない幻象種も訪れ、人間の姿のほうが少ない。
・ドワーフの国マ・オシェ
大陸の東を南北に割る山脈地下に存在する国。宝を狙うドラゴンに魔王石を押しつけて封印した。妖精のノームに間違われると怒る、技巧を愛する種族。地下を通るという奇特なグリフォンがいたため大混乱に陥ったことがある。後にそのグリフォンを連れたユニコーンが訪れるとはまだ誰も知らない。
・獣人の国ディロブディア
暗踞の森にあり、小さいながら国の体裁を保つ。かつて魔王軍にいた獣人たちが逃げ込み作った国で、この規模で多種多様な獣人が共存する共同体は他にない。国王は全国民による投票で選出され、その中から議会によって一人が承認される。
実は人間の国の名前はプロット段階のA国、B国、C国という仮名から。
仮名状態でならP国まである。




