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  作者: 小説愛好家
3章 聖女救出編
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97話 話し合い

「そういえばこの国の国王は結局見つからなかったな、まぁいいか」


俺は石井さんの所へ戻るため降下しながらそんなことを口にする。

うん特に気にすることでもないしな。


「おかえり」

「ただいま」


石井さんの元へ着き、飛行スキルを切って地面に着地すると石井さんはそう言って出迎えてくれたので俺も挨拶を返す。


「取り敢えず俺の拠点に行きますか?」

「いいんですか?」

「はい大丈夫ですよ。それから先のことは拠点に着いてからゆっくり考えましょう」

「そうですね」

「じゃあ手を出してもらえますか?」


俺は飛行スキルを使うため石井さんに手を差し出す。


「え?」

「あぁ、これは飛行スキルを使うために必要なことなんですよ」

「わ、わかりました。」

そう言って石井さんは俺の手を握る。


「は、恥ずかしい…(小声)」

「よしそれじゃあ行きますよ、"飛行"発動」


一応【超結界】も張り、それから俺と石井さんは高度を上げ帝国を目指して飛び立つ。


「そうだ連絡を入れておかないとな」

「連絡?」

「えぇちょっと仲間を置いて出てきてしまったので」

「………」


俺と石井さんは高度400mぐらいを飛びながらそんな会話をする。

俺は通信魔法を使いローザに連絡を入れる。


((そっちはもう終わったのか?))

「あぁ終わったぞ。それで今は聖女を連れて帰っているところだ」

((そうか、良かった…こっちもあの後問題がちょっと発生したがなんとかなった))

「そうか…後でその話を聞かせてくれ」

((わかった、それじゃ私達は私の部屋で待ってるから))

「それじゃあまた後でな」

((あぁ))


俺は通信魔法を切った。

それじゃさっさと戻るか…


俺はそう思いながら石井さんの方を見る。

「女の人…仲間…」

「石井さん?」

「はい!?」

「どうしたんですか?」

「いえ、なんでもありません!」


なんで敬語なんだ?まぁいいか。


それから空の旅を2人で楽しみ帝国へと着いた。

砦街の路地裏に2人で降り、ローザの部屋を目指して歩く。

しばらく歩くとローザが止まっている宿に着く。

中に入り受付にいく。


「ローザ様のお連れ様ですね。どうぞお入りください」

「ありがとうございます」


受付の人とそんな会話をしローザの部屋の前まで行く。


コンコン


「ローザ、俺だ。戻って…」


俺が言う前に部屋のドアが開き


「ミツキ様!お帰りなさい!」


ミーナちゃんが出迎えてくれた。


「ミーナちゃんただいま」


そう挨拶を返し中に入ると2人はソファに座って待っていた。


「お帰りなさいミツキ」

「おかえり」

「2人ともただいま」


2人が立って挨拶をして来るのでこちらも挨拶を返す。


「女の人…三人…それもみんな可愛い…」


隣に立っている石井さんが小声で何かを言っている。


「その子が聖女?」

「そうだよ」


この会話で石井さんは元に戻り、居住まいを正す。

「どうも、石井舞と言います。よろしくお願いします。」

「よろしくね、私はローザ、そしてこっちが」

「ミーナと言います」

「サーシャです。よろしくお願いします」


一通り挨拶をしてみんなでソファに座る。


「そうだなまずは石井さんを助けに行った時に保留にした話からしよう」

「なぜ私が殺されるかもと言う話でしたね」

「そうです」


それから俺は戦争が終わった後、王国の砦で起こった出来事について話した。


「なるほどそれで…」


そう言ったのはローザ。


「あぁ、今考えると聖女が殺される可能性は低かった、それでもあの時は焦っていて早く行かないとっていう思いが強かった。それにあの王女相当頭が切れる、多分俺から逃がれるための策だったんだろう」

「まぁ結果的に無事でしたしそれでいいんじゃないでしょうか」

「そうだな。でももし待ち伏せをしていた敵がもっと強かったと考えると…」

「確かにそう言う考えもありますが今はミツキと舞さんが無事。それでいいんじゃないですか?それにミツキより強い人なんているんですかね…」

「多分いないと思います…」

「私もそう思う」

「皆んな……」


そんな風に思われてたのか…世界中探せば俺より強い人はいそうだけどな…た、多分。


「それでお主よ、今からでも王国に行くか?」

「いやもう多分王都に戻り始めている頃だろうし、それにいちいち探し出すまですることでもないと思う」

「それもそうだな」


「それじゃ今度はそっちの話を聞かせてもらえるか?」

「わかった」


ローザはそう返事をして話を始めた。



読んでいただきありがとうございます。

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