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  作者: 小説愛好家
2章 帝国編
32/193

32話 説明


あの後サーシャさんと握手をし、王城の応接室に一旦戻った。なんでもディレイクさんからまだ話があると言うことらしい。


席に全員つくと宰相のマキシスさんが話し始めた。


「それにしても凄かったですね。さっきの試合。

ミツキさんの最後の動き全く見えませんでしたよ」

「私も全く見えなかったな」

「私もです。気づいたらミツキ様がサーシャさんの目の前にいてびっくりしました。ミツキ様!あれはどうやったのですか?」


「特に仕掛けはないよ。ただ、自分の最高スピードで走っただけだよ。それよりサーシャさんの最後のあのスキルはなんですか?」

「サーシャで大丈夫ですよミツキ様」

「そうですか、なら俺のこともミツキでいいですよ。後敬語は不要ですよ。」


そう言いサーシャは続きを話し始めた。


「あのスキルは私のユニークスキルで闘気と言うスキルです。このスキルを使うと使った時点でのステータスを2倍にすることができるんですよ。」

「なるほど…身体強化をした状態からステータスを底上げしたんですね…」


基本スキルは、同じ系統のスキル同士を重ね掛けできない。これはこの世界のルールでそう定められているらしいが、稀にそのルールが適応されないスキルが存在する。だからそういった重ね掛けできるスキルは貴重なのだ。


それから色々な話をして、結構な時間が経ち俺が部屋を出ようとした時、ディレイクさんに呼び止められた。


「そういえばミツキくんは帝国にはどのくらい留まるつもりなんだ?」

「えーっとそうですね。二ヶ月くらいは居るつもりですが…それがどうかしましたか?」

「そうか。それで泊まる宿はもう決めたのか?」

「あ」


やべ全く決めてなかった。どうしようか…


「その様子じゃ決まってなさそうだな。どうだ王城に二ヶ月の間泊まっていかないか?」

「え?いいんですか?」

「娘を助けてくれたお礼だ。そのぐらいはさせてほしい。」

「ありがとうございます。ではお言葉に甘えさせていただきます。」

「それと明日の朝10時にまたここに来てもらいたい。構わないか?」

「えぇ大丈夫ですよ。」

「それじゃあ、改めて娘を助けてくれてありがとう。今日はゆっくり休むといい。」


「はいそれでは失礼します。」


それぞれと挨拶を交わして、俺は応接室を出て、

外に待機していたメイドに連れられ泊まる部屋の前までつく。


「ミツキ様の泊まる部屋はこちらになります。何か困ったことがあったら中にあるベルを鳴らしてください。すぐ駆けつけますので。あと夕食は夜8時からとなっております。その時になったら私がミツキ様を呼びに来ますので。あとお風呂は部屋の地図に書いてありますのでそちらをご覧ください。それでは失礼します。」

「あぁ、ありがとう」


あのメイドさんすごいなあんなすらすら言葉が出てくるなんて。


それより今、俺は重大なことに気づいたぞ。


(やっと!やっと!風呂に入れるぞ!念願のお風呂だ!ここまでずっとクリーンでやりくりしてたけど、やっぱり日本人といえば風呂だよな!よっしゃぁー!部屋を見たら早速風呂に行こう!)


そう思いながら部屋に入って地図を確認し部屋を出て、風呂場へ向かい脱衣所に入って服を脱ぐ。


「おー広いな!完全な大浴場だ!」


大浴場を見渡すと、身体を洗う所がいくつもあり、めちゃくちゃデカイ浴槽1つとドラゴンの口からお湯が出ているのがわかる。


「そこはやっぱりファンタジーなんだな」


俺は身体を洗ってから浴槽に浸かる。


「ちょうどいい温度だな。疲れが吹き飛ぶな〜

ふぁ〜」


浴槽に浸かりながら俺は明日からのことを考える。

ディレイクさんとの話が終わったら取り敢えず冒険者登録しないとな。もともとそのつもりで来たんだし。

それにしても帝国も結構情勢が不安定だな。何も起こらなければいいけど。


「は!いかんこれはフラグだ!何も考えないようにしよう。」


そう思いそのあと1時間ぐらい風呂に浸かり、夕食を食べ、眠りについた。


読んでいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 隠しごとしてるだけで騙してはないから喋らんでもいいと思うけどコイツみたいに不必要に喧嘩売る馬鹿は後ろ盾持った方がいいと思うわ(笑)
2019/12/30 04:38 退会済み
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