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  作者: 小説愛好家
4章 旅編
192/193

192話 サーシャとニーナの連携

☆☆ミーナちゃん視点☆☆


私と舞さんはキングベアーを倒した後そのまま森の奥地へ進んできました。


「全然魔物いないね…」


しばらく歩いて見たものの辺りに全然魔物がいなくておかしいと思った舞さんがそう口にしました。


「そうですね…」


私もそう返し、いったん止まって辺りを見渡す。


(本当に居ませんね…何故でしょうか?)


ここら辺は森の奥だから普通に魔物があると思うのですが…


「んーなんか変だね」


私が森の中を確認していると横から舞さんがそう言った。


「はい、ここまで魔物がいないのは不自然ですね…」

「そうだよね…」


舞さんは私の言葉にそう返した後何か考えるように腕組みを始めました。


「よし!一旦森を出よう!ここにいてもしょうがないしね!」


数十秒後舞さんはそう私の方を向いて言ってきました。


「そうですね…わかりました!そうしましょう!」


私も舞さんの意見に賛成し、後ろを振り向き来た道を舞さんと一緒に歩き始めました。



(何もないといいのですが…)


嫌な予感がした私は木々の葉で覆われた空を眺めながら心の中でそう言いました。



☆☆☆サーシャ視点☆☆☆


「ニーナさん私の合図で弓をお願いします」

「任せて!」


そう返してくれたニーナさんは私の後ろで弓を構える。


「それじゃあ行きます3.2.1!」


私はブラッドベアーとフリスピードがちょうど戦おうとした瞬間ニーナさんに合図を送り、そのまま私は右側から回り込むように走り出す。


「はぁっ!」


ニーナさんはその掛け声とともにブラッドベアーとフリスピードの間に弓矢を射出した。


「グオッ!?」「ガルッ!?」


ちょうどニーナさんの射った弓矢がちょうどブラッドベアーとフリスピードの間の地面に突き刺さりブラッドベアーとフリスピードは驚いて後ろにジャンプした。


(ニーナさん完璧です)


私は走りながら心の中でそう思い横向きに剣を構えフリスピードはの後ろを取った。


「ガルッ!?」


私が接近したところでフリスピードが殺気を感じ取ったのか首だけを振り向かせ、そう声を上げた。


「今更気付いたところで遅いです!」


私はそう言いながらフリスピードの後ろを横から一閃する。


「!?」


斬ったと思った私は上を見上げ状況を確認するとフリスピードが空中で背面飛びしている姿が目に映り驚く。


(斬った感じはありましたが…あそこから避けられるんですか…しかし、その態勢では次の攻撃を避けるのは無理でしょう!)


私はそう思い、即座に剣を横から下にして、下から上に斬りつけようとする。


「サーシャ!避けて!」


剣を振り上げる直前、ニーナさんの声が聞こえてくる。


「はい!」


私はそれだけ返事をして横に避ける動作をした。


シュンッ!!!


それと同時に空気を斬る音が聞こえてきた。


「ミツキさん、いいタイミングですね…」


私はウォーターボールが飛んできた方向を見ながらそう呟く。


ポトッ


呟いた後そんな音が聞こえそちらの方向を見ると、怒ったように威嚇するフリスピードとフリスピードの尻尾が地面に落ちていた。


なるほど、さっきの切れた感触は尻尾でしたか…


「サーシャ!」


そんなことを思っているとニーナさんから声がかかる。


「ニーナさん、どうかしましたか?」


私はニーナさんにそう言うとニーナさんはこっちに走ってきてある方向を指差し言った。


「あれ見て…」


そう言って指差した方向はブラッドベアーがいた方向。


「グオ…」


私はニーナさんが指差した方向を見ると、身体のど真ん中に大き穴が空いているブラッドベアーが目に入る。


「「……」」


私とニーナさんは顔を合わせる。


ドスンッ!


そんな音が聞こえもう一度どブラッドベアーの方を見ると身体に大穴を開け、倒れていた。


「「…」」


私とニーナさんはもう一度顔を見合わせ無言になっていると通信魔法がかかってくる。



((ごめん…間違えた…))


それだけ聞こえ通信魔法は切れ、数秒の沈黙の後ニーナさんが言葉を発する。


「まぁ…ミツキだししょうがないよね…」

「そうですね…」


私とニーナさんそう納得する。


本当ミツキさんはこういうところでやらかしますね…



「取り敢えず、あれ倒そうか…」


ニーナさんはそう言いながらフリスピードを指差す。


「そうですね…」


私も取り敢えず倒した方がいいと思いそう返事をする。




読んでいただきありがとうございます!

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