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  作者: 小説愛好家
4章 旅編
191/193

191話 魔力濃度

☆☆☆ローザ視点☆☆☆


私は今縦ロールを背中におぶって、森を目指して草原を駆け抜けている。


「ローザさん、後どれくらいですの?」


しばらく進み縦ロールがそう聞いて来る。


「そうだな…後2分ぐらいで着くぞ」


私が今目指しているのは不浄の森、Cランクの魔物が多い森だ。

割と近くまで来ていたので縦ロールにそう伝えると縦ロールは「わかりましたわ」とだけいい、背中に再度しがみついた。


「着いたぞ」


それからちょうど2分が経ち、私はそう言ってから縦ロールを下ろす。


「ローザさん、ありがとうございますですわ」

「…なに気にするな」


私は縦ロールがお礼を言った事に若干驚きそう返す。

(丸くなったな縦ロール…やっぱりサーシャの調きょ…教育が効いたか…)


まぁ今はそんな事よりやる事があるな…


「さて、それじゃ森の中に入ろう、ただでさえ遅れ気味だからな」

「はいですわ!」


その返事を聞いて私と縦ロールは森の中へ入った。



「ローザさんここ不気味ですわね…」


森に入って数分縦ロールが俯きがちにそう言った。

確かに薄暗いな、前の森と似ているが魔力濃度が若干前より濃い。Cランクの魔物が出てくる森でここまで濃いのはなかなかない、明らかに変だ。


「まぁ森はこんなもんだろう、出てくる魔物はCランク程度だしそんな怯えるな」


私は縦ロールに気休めの言葉をかける。


「そ、そうですわね」


魔物は弱いしなんとなるだろう、まぁ不気味なのには変わりないが…


そんなことを思っていると通信魔法がかかって来た。

私は通信魔法に出るため縦ロールにストップをかけた。


「お主かどうした?」

((ローザとロールを見ていたんだがその森が変だと思ってな))

「お主もそう思うか…」

((あぁ、明らかに魔力濃度が濃い。一応警戒しておいて))

「わかった」

((それともしSSランク以上の魔物が出てきたら魔法は使っていいよ、縦ロールを守りながらだときついだろうから))

「わかった、その時はそうする。でも今ならSSランクぐらい縛りの武器でも倒せると思うぞ」

((まぁ、念のためだ…))

「ふふっお主は優しいな」

((……それじゃ切るよ))


そう言って通信魔法が途切れた。


「今のはミツキですわよね」

「あぁ、ちょっとした連絡だ」

「そうですか、わかりましたわ!それじゃいきますわよ!」

「あ、あぁ」


急にテンションが戻った縦ロールに驚きながら、ミツキの言ったことを頭の中で反復させ前に進み出した。


☆☆ミツキ視点☆☆


「…」


ローザとの通信を切った俺はローザと縦ロールがいる森について画面に映るローザと縦ロールを見ながら少し考えていた。


「やはり魔力が濃いな…ていうか濃すぎるな…」


俺はローザ達の周りの魔力濃度を見ながらそう呟く。


こんなに濃いのはなかなかないよな…明らかに異常事態だし俺の方でも対策はしておくか。



「何も起こらないといいが…」


そう言って俺はちょっとの間固まり思考する。


(あれ…?今のフラグ立った…?)






読んでいただきありがとうございます!

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