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  作者: 小説愛好家
4章 旅編
185/193

185話 ゲームの説明

あれから3日たち、今日もいつもと変わらず直線の道を馬車で走っていた。


「さて、そろそろやろうか」


馬車が出発して1時間俺はそう切り出した。

もちろんなにをやるかは明白だ。


「例のゲームですの?」

「あぁ、流石にこの道も飽きただろうからな。ちょうどいい」

「はぁついにきてしまいましたか…」

「もう腹をくくるしかありませんね」

「まぁそんなきつくはしないから大丈夫だって」

「「「「「…」」」」」

「信じてないな…まぁいいや、取り敢えず何をするかだが」


俺はそう言ってから一呼吸置いて


「魔物を狩ってきてもらう」


そう言った。


「そ、それだけです?」

「まぁ細かい条件は色々あるが簡単に言えばこれだけだな」

「なんだ、身構えて損した」

「だから言ってるじゃんそんな怯える事ないってたかがゲームだよ?」

「そ、そうですね…」


そうこれはゲームだからな…


「それじゃあ取り敢えず細かいルールを説明する。

まず二人一組を作って今来た道を戻ってもらう」

「戻るんですの?」

「あぁ、走ってでもいいし、飛んでもいい、そして森を見つけてSランクの魔物1体とCランク以上の魔物を50体狩ってきてもらう」

「Sランクですの!?それにCランク以上の魔物を50体…」


縦ロールのツッコミは無視しよう。


「まぁそれぐらいなら余裕ですよね」

「そうですね、案外簡単に終わりそうですね」

「まぁ、気楽にいこう」

「そうだな、気楽に狩って来ていいぞ、あとはそうだな、今いるところより前の森ならどこでもいい、例えばそうだな、帝都より前の森でも可だ。だがここで一つ制限を設ける」

「制限?」

「そう、時間制限、制限時間は3時間。3時間で魔物を狩って馬車のところまで戻って来ればいい。」

「なるほど三時間ですか…」

「割と厳しめです?」

「そして、ここからが本題」

「え?ここから?」

「あぁそうだこれは戦闘訓練(ゲーム)だからな。簡単な縛りを設ける。

1つ、魔法は使わないこと

2つ、今から出す武器だけを使うこと

3つ、今言った2つの縛りをしながら俺が撃つ魔法を避けること。以上だ」


「えーっとミツキさん?最後のはいったいどういうことです?」

「詳しくいうと俺が何分か置きにここから、魔物と戦っている皆んなのところへウォーターボールを飛ばす。それを避けながら魔物と戦ってくれ」


まぁウォーターボールの速度に関しては早過ぎないぐらいにはするつもりだ。どうやって飛ばすかは〈心眼〉を使うつもりだ。〈心眼〉で皆んなの位置を随時把握してそこにウォーターボールを飛ばす感じだ。


「「「「「…」」」」」

「一つ目の条件でもきついですのに、さらに鬼畜になりましたわ…」


そんなことないと思うけどな。


「それでこれはゲームだから罰ゲームがもちろん存在する。罰ゲームの内容は後で言うとして、最下位になる条件を今話す」

「え?一番遅くについた人じゃないの?」

「それでもいいんだが、時間制限が若干厳しいからポイント制にする」

「ポイント制?」

「まず3時間以内に戻ってこれたら50ポイント、Sランクの魔物を狩ったら50ポイント、Cランク以上の魔物は1体につき1ポイントだ。そしてウォーターボールに当たった場合はマイナス10ポイントだ」

「なるほど、わかりました」

「それでミツキくん、罰ゲームはなに?」

「そうだな…俺と5時間耐久訓練でいいか」


まぁ戦闘訓練にはこれが一番いいだろうな。


「「「「「…」」」」」

「皆さん頑張りましょう、負ければ死にかけるかもしれません…」

「ええそうね、あの様なことはもう二度とごめんだから今回本気で行くわ」


「でも、この中で一組は…」

「ミーナ、それは今言うな」


ミーナちゃんがそう言うとローザがすぐに止める。

皆んなに現実を突きつけるミーナちゃんいいと思う!


「そうですね…」

「それと一応一位の人たちにはご褒美があるからな」

「それは本当ですか!?」

「あぁ」

「やる気が出て来ました!」

「これは負けてられませんね」

「ミツキくんのご褒美期待してるね!」

「よし、頑張るよー!えいえい」

「「「「「おー!」」」」」


ニーナの掛け声と共に皆んなもそう掛け声を発した。






読んでいただきありがとうございます。

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