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  作者: 小説愛好家
4章 旅編
175/193

175話 のじゃロリの強さ

「やばいな…」


のじゃロリが厨房に言った後俺はボソッと呟いた。


「なにがです?」


ミーナちゃんがそう聞いて来る。


「ミーナちゃんは分からなかったか…」


俺はそう言って、他の皆んなを見る。

サーシャ、舞、ニーナはミーナちゃんと同じく分からないと言う顔をしている。


(ローザは分かってるか…)


対して皆んなとは違う、真剣な表情を浮かべ前を見ているローザ。


「ローザ」

「なんだ?お主」

「勝てそうか?」

「いや、無理だな…」


即答か…まぁそうだよな…


「ミツキさんとローザさんはなんの話をしてるんです?」

「ローザがのじゃロリに勝てるのかどうかっていう話だよ」

「のじゃロリってさっきの人です?」

「あぁ」

「それで、ローザさんが勝てない…って言ってて…」

「つまりローザさんより、のじゃロリさんの方が強いってことだよね?」

「あぁ」

「それ…本当なんですか?ローザさんがあんな小っちゃい子に負けるとは思えないんですが…」

「いや、私は多分戦ってもなにもできずに負ける。それも5秒もかからずに…」


5秒かどうかは分からないけど恐らくそれくらいだろう、そして…


「俺と互角ぐらいだろうな…」

「「「「!?」」」」

「やはりか…」


ローザは分かっていたのかそう同意する。

そう、のじゃロリは多分俺と互角ぐらいのステータス…それほどまでにのじゃロリは強い。



「ミ、ミツキさん!互角ってどう言うことですか!?」

「そんな冗談言うもんじゃありませんよ!ミツキ!」

「ほんとよ!ミツキ冗談はやめてよ!」


ミーナちゃん、サーシャ、ニーナはすごい剣幕で俺にそう言ってきた。舞に関しては放心状態だ。


「そんなこと言ったってな…」


事実互角ぐらいだからな。


「嘘でしょ?ミツキと互角なんてありえないわ!」


ニーナは信じられないのかそう大声で叫ぶ。


「ニーナ、取り敢えず一旦落ち着いて、あいつに聞こえるから」

「そんなこと言ったって!」

「いいから落ち着いて、取り敢えず色々説明するから」

「…分かった」


納得したのかそう言って聞く体勢に入った。


「取り敢えず、互角だと思った理由についてだ。これは完全に雰囲気だ」

「雰囲気?」

「うん、あいつの纏う雰囲気は強者のそれだ。魔力の質、体の動かし方、風格、まぁ他にもあるけどそこら辺が今まで見たことのない感じの奴だ」


俺がそう言うが皆んなは分からないのか頭を悩ませている。


「うーんでも、やっぱり私たちには分かりません」

「まぁ力の差がありすぎると分からないって事だろうな、多分ローザもかろうじて分かるくらいだろう」

「あぁ、あいつは意図的に雰囲気を消してるし、それでもギリギリ分かるのはいろんな人を見てきたからだろうな、それとあそこまでの奴はお主以外に出会った事がないしな」


「そうですか…」

「「「…」」」

「そうだな、分かりやすく説明すると俺が威圧を使った時の雰囲気を薄く、密度は濃くみたい感じであいつは纏ってる」

「なるほど分かりやすいです」

「そう言う事ね」


理解してくれたみたいだな。


「でも、大丈夫なの?ミツキくん」


舞がそう唐突に言ってくる。

大丈夫って多分もしあいつと戦うことになったらってことだろうな。まぁそれに関しては問題ないな。


「あいつに敵対な意思はないし、大丈夫だ。それに互角とは言ったが負けるとは言ってない。というか100パーセントの確率で俺が勝つ。互角と言ったのはあくまでステータスの方でスキル、魔法に関して言えば俺の方が強いだろうし、それに俺は異能を持ってるからな」

「なるほど」

「だから取り敢えず皆んな、安心して」

「はい」

「分かりました」

「分かった」

「うん」


その後は料理を運ばれてくるのをゆっくりと待った。

読んでいただきありがとうございます。

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