表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: 小説愛好家
4章 旅編
172/193

172話 お店探し

「ミツキさんーお腹空きましたー!」


ソファでテレビを観ている俺にミーナちゃんがそう声をかけて来た。


「確かにお腹すいたな…」


俺はそう言って時計を確認する。


(6時半か…)


夕食を取るにはちょうどいい時間だな。


「よし」


俺はそう言って立ち上がり言葉を続ける


「せっかく街に来たし、外で食べようか。皆んなそれでいい?」

「はい!」

「はい」

「いいぞ」

「私もそれでいいよー」

「それじゃあ私、舞さんを起こして来ますね!」


ミーナちゃんはそう言ってリビングから出て行った。ちなみに舞は部屋に戻ってきて少し話をした後直ぐに寝てしまった。


「お主、どこかいい店はあるのか?」

「いや、ないけど、まぁ歩きながら決めればいいでしょ」

「それもそうだな」


その後、舞が起きて来て準備をした後外へ出た。

外に出た後取り敢えずお店を見つけるため皆んなで歩き出した。


「ここら辺にはあまりなさそうだな」


歩き出して数分、俺はそう言った。


「そうですね」

「どっちかと言うと住宅街ですもんね」


舞の言う通りここら辺は家が多く、食べ物屋があると言う雰囲気ではない。


「あ!そういえば!」


俺の隣で歩いているミーナちゃんが突然そう言った。


「どうしたの?ミーナちゃん」

「宿から西側は道はお店が多かった気がします!」

「そうなの?」

「ああ、確かに思い返してみれば多かった気がするな」

「じゃあそっち側に行ってみるか…」


そう言って来た道を引き返した。


俺たちは来た道を戻り、西側に進んで10分、道の左右にはお店が立ち並ぶ場所を歩いていた。


「ここなんてどうだ?」


それからさらに歩いて5分、俺はピンと来たお店を指してそう言った。外観は他のお店と変わらないが窓から見る限り内装は相当綺麗でオシャレなレストラン感を醸し出している。


「いいと思います!」

「私も賛成です」

「私もここでいいがお主、なんでこの店にしたんだ?」

「んー直感かな?」

「ふふっそうか、まったくお主らしいな」

「2人もここでいい?」

「はい」

「いいよー」


2人の了承の返事を聞いた後お店の中に入るため歩き出した。


カラン♪


お店のドアを開け中に入った。


「いらっしゃいませ〜何名様ですか?」


中に入ると店員さんがそう言ってきた。

えーっと6人か。


「6名で…」


俺が人数を伝えようとした瞬間聞き覚えのある声が店内から聞こえてくる。


「なんで!お魚がないんですの!私今日はお魚の気分でしたのに!」


その声を聞いた俺は無言で振り返り皆んなと目を合わせた。


「…」

「「「「「………」」」」」


皆んなも俺と同じように無言で固まっていた。


「取り敢えず出ようか…」


俺は考えることをやめてそう言った。


「はい」

「そうですね」

「だね」

「「うん」」


外に出て何も言わず俺たちは歩き出した。


読んでいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ