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  作者: 小説愛好家
4章 旅編
168/193

168話 全属性

「…その言い方だとまるでミツキが別の世界から来たように聞こえるのですが…」


そう縦ロールに言われ俺は必死に言い訳を探すが特に思いつきもしない。

本当、どうしようか。

そう思ってるとローザが喋り出した。


「ロール、それは物の例えだ。実際に別の世界から来たわけじゃない、それほど常識に疎いと言うことだ」


結構無理があるような…でももうそれで押し切るしか残された道はないか。


「そ、そうだ、実は俺、すごい田舎から出て来たから常識を知らなくてそれで聞いたんだ」


俺がそう言うと縦ロールは疑いの目で俺とローザを交互に見る。さ、流石に無理があるか…

しかしそこで助け舟が入る。


「縦ロールさん、ミツキさんが強い理由ってそれが関係しているんですよ」


そう言って助けてくれたのはミーナちゃん。


「そうなんですの?」

「えぇ、ミツキさん実は、ずっと山奥で修行してて、最近山から出て来たんですよ」

「そうだったんですの、それならミツキの強さにも、世間に疎いのも納得ですわ!」


そう言って縦ロールは納得した。


本当にありがとうミーナちゃん!助かった!


そう思いミーナちゃんに視線で(ありがとう)と送ると(どういたしまして)と帰ってくる。


(だけどまだ油断は出来ないな…次ボロが出たら本当に詰むし発言する前に一旦確認しよう)


って言ってもローザがやらかしそうなんだよな…

そんなことを思っていると縦ロールから質問が飛んでくる。


「それで、ミツキはどんな修行方法をしてたんですの?」


興味が移ってくれたのはいいんだけど、特になんもしてないから答えづらい。


「そうだな、剣に関しては殆ど素振りだな、魔法は独学で色々研究したり、取り敢えず撃ちまくったりしたかな?後は魔物を狩ってたぐらい」


俺は適当にそれっぽいことを言った。


「そうなんですの、やっぱり魔法は数をこなした方がいいんですの?」

「そうだな、まぁ数をこなすにしても色々考えないといけなけどな、ほら縦ロールも無詠唱を練習するとき色々考えたでしょ?」

「そうですわね、基本ミツキから教わったことですけど」

「まぁそんな風に考えて取り敢えず撃ってたかな」


よし、なんとかなった…


「ちなみにミツキは何属性が使えるんですの?」


縦ロールが突然そう聞いて来た。

それに反応したのは俺ではなくミーナちゃん。


「ミツキさんは全属性使えますよ!」


ミーナちゃんが誇らしげにそう言う。


「本当ですの!?それはすごいですわ!全属性使える人なんてほとんどいないんですのに」


まぁ普通に驚くよね、そんな希少な人物がいるんだし。でも…


「ちなみに私も全属性使えます!」

「へ?ミーナちゃんもですの?」

「はい!それとローザさんとサーシャも使えますよ!」


ミーナちゃんがそう言うと驚きのあまり縦ロールは固まってしまった。


「ローザさん、サーシャさん、本当ですの?」


固まって数秒後、縦ロールがそうローザさんとサーシャに聞いた。


「えぇ」

「まぁミーナよりレベルは高くないけど」


サーシャがそう答えローザがそう捕捉した。


「…う、羨ましいですわ…私も全属性持ちに…いえ、これは言っても仕方のないことでしたわね…」


そう言う縦ロールは悲しそうな表情していた。


まぁ普通、魔法属性は生まれ持った才能で決まると言われてるから強くなりたいと思っている縦ロールとしては過去に属性を多く持ってないことを嘆いていてもおかしくない。




読んでいただきありがとうございます。

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