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  作者: 小説愛好家
4章 旅編
136/193

136話 再会

「やっと着いたか」


あれから約半日飛び今、カロン王国アスロンの街の上空に着いた。

あれから結局何もなかったし、暇だったから本当にやっとって感じだ。まぁ取り敢えず降りるか


俺は一旦来た道を戻りアスロンの街の東の門の横にある茂みに降り立つ。

一応顔はフードを被っているためバレない、まぁバレてもいいんだけど…


俺はそのまま東の門に向かって街道を歩く。


「おい、止まれ」

「なんですか?」

「身分証を見せろ」

「わかりました」


門番に止められ俺は身分証を見せる。


「冒険者か、よし通っていいぞ」


そう言われ俺は門をくぐる。というか帝国で冒険者になったことについては何も言われないんだな、結構意外だ、まぁ見ていなかっただけかもしれないが。


そんなことを思いつつ歩いていると重要なことに気づく。


(ニーナが今どこにいるか聞いてないじゃん)


俺はすぐに通信魔法を発動させニーナに繋ぐ。


「ニーナか、今どこにいる?」

((私は宿に泊まってるけど、もうついたの?))

「あぁ、今着いて場所を聞いてなかったことを思い出してな」

((はぁ〜、今は[猫の安らぎ亭]ってところに泊まってるけど))


ニーナが呆れてからそう言うがそれには反応せず宿の名前に反応した。


「猫の安らぎ亭にいるのか?ちょうど良かった」


そう、猫の安らぎ亭、明日に戻ると皆んなに言ったのは猫の安らぎ亭で一泊するためだ。


(フィーナちゃんとの約束があるからな)


(([猫の安らぎ亭]知ってるの?まぁ場所がわかるなら来れる?))

「あぁ今から行く」


俺はそう言って通信魔法を切り、歩き出した。


「久しぶりだな…」


猫の安らぎ亭の前に着き看板を少しの眺めたフードを取り中に入る。


「いらっしゃい…」


に入ると看板娘のフィーナちゃんがそこまで言ってからこちらを振り返る。


「久しぶり、フィーナちゃん」


俺はフィーナちゃんの顔を見てそう言った。


「ミツキさん!」


フィーナちゃんは泣きそうになりながらもそう言うと俺の胸元に飛び込んで来た。

俺は飛び込んで来たフィーナちゃんを抱きしめる。


「久しぶりだね」

「はい゛!お久゛し゛ぶ゛り゛で゛す゛ぅ゛! 会゛い゛た゛か゛っ゛た゛で゛す゛〜!」

「遅くなってごめんね」


俺はフィーナちゃんを撫でながらそう言い、周りを見渡すと結構な人がヒソヒソ話をしていた。


「どうしたんだあれ?(小声)」

「何があったんだ?(小声)」

「あいつ女の子泣かせてるぞ(小声)」

「酷いわねぇ〜(小声)」


俺のステータスがおかしいから全部聞こえてるよ、その会話。


そんなことを思ってると正面から見知った人が歩いて来た。


「ミツキ、何してるの?」


その人は俺の近くまで来ると俺にそう話しかけて来た。


「ニーナ、久しぶり」


俺は質問には答えずそう返した。


「うん、久しぶり。それで何をしていたの?」


ニーナはそれだけ言ってさっきの質問をもう一度して来た。


「ちょ…」


俺が説明しようとした時フィーナちゃんが顔を上げ後ろを振り返りこう言った。


「ニーナさん!ミツキさんに何か用ですか!?」


あ、修羅場になりそうな予感…

と言うか二人は知り合いか…


「ミツキは私を迎えに来てくれたからね。逆に用しかないけど?」


ニーナは挑発的にそう言った。

大人気ないぞ…


「なんですかそれ!?ミツキさん!どう言う事ですか!?」


フィーナちゃんは振り返り俺を見てそう言った。


(涙の跡が付いているフィーナちゃんも可愛い)


そう思っているともう一人見知った人が近づいて来る。


「フィーナ、お店の中ではやめなさい。ミツキさんお久しぶりです」


そう、この人はフィーナちゃんの母親だ。


「お久しぶりです」


取り敢えず場所を変えた方が良さそうだな、さっきから視線がすごい。


「ミツキ、取り敢えず私が泊まってる部屋に来る?」


ニーナも俺と同じ考えなのかそう聞いて来た。


「うん、そうする。フィーナちゃんは…」

「もう仕事はないですし大丈夫ですよ」

「ありがとうございます。それじゃあフィーナちゃんも行こうか」

「はい!」


そうして俺とニーナとフィーナちゃんはニーナが泊まってる部屋まで歩いた。

読んでいただきありがとうございます。

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