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  作者: 小説愛好家
4章 旅編
135/193

135話 暇道中

馬車購入した日から一週間が立ち今日はニーナを迎えに行く日だ。

朝起きた俺は顔を洗って日課の訓練をした後朝ごはんを食べてから、通信魔法でニーナに連絡するため部屋に戻った。


「もしもしニーナ?今から迎えに行くけど大丈夫?」


俺は通信魔法をニーナに繋ぎそう言った。


((こっちは大丈夫だけど、今から帝国を出るの?))

「うん、そうだけど多分ゆっくり行っても夜には着くよ?」

((………デタラメだね))

「よく言われる」

((じゃあ夜ぐらいにお願い))

「わかった。それじゃまた後で」

((はーい))


ニーナのその返事を聞いて俺は通信魔法を切った。

さてとじゃあ行くか。


そう思いながら部屋の扉を開け廊下を歩きリビングに入る。


「皆んなそれじゃあ行って来るね」


皆んなにはあらかじめひとりで行くと伝えてあるのでそのまま行くことを伝えた。


「はーい」

「いってらっしゃい」

「帰って来るのは明日だったよな?」

「うん、一応そのつもり」

「わかったそれじゃあいってらっしゃい」

「ミツキくん早く帰って来てね」

「あぁ、行って来ます」


そう言って俺はドアを出て〈超異空間〉をくぐる。

〈超異空間〉を開けっ放してそのまま王城の部屋を出る。ちなみに〈超異空間〉だが最初に入った人の場所から接続され、そこからしか入れない。簡単にいうと他の場所からは開けないという訳だ。

まぁそれが出来たら擬似ワープになるしな…


そんなことを思いながら俺は王城の廊下を歩き外へ出る。


外へ出ると帝都の人々の賑やかな声が耳に入ってきて、雲ひとつない空から顔を出している太陽が俺の目を細めさせる。


「まぶし」


そんなことを呟き、空を見ながら王城の門を出るため歩く。


「というかやっぱり月が二つあるのは違和感があるな」


そんなことを呟いたあとまぁいいかと思い、視線を下げ前を見ながら歩く。


街をしばらく歩いたあと西の門をくぐった。


「よし、ここら辺でいいか」


近くの茂みに身を潜め、飛行スキルを使う。


「スキル"飛行"発動」


飛行を発動してから1500mぐらいまで高度を上げ王国を目指して出発する。


「まぁ夜に着けばいいからゆっくり行くか」


それから2時間ぐらい飛び、大体帝都から砦街の中間あたりまで来たが…


「はぁ〜暇だ」


そう、何と言っても暇なのだ。


「この景色も結構見慣れたしな…」


あぁ、誰か一人連れてくれば良かったかな。話し相手がいないのは正直辛いな…

最近は皆んなでいることが多かったから一人でいる時がこんなに辛いなんて思わなかったな。


「まぁ嘆いても何も解決しないしな、それにもう少しの辛抱だ」


そう言いながら俺は体を反転させ仰向けになり空を見ながら進む。


「もうちょっとだけスピード上げよう【絶対障壁】」


絶対障壁を張り俺はスピードを上げる。

障壁を張ったのは寝ながらだと前が見れないし何かに当たった時に危ないからだ。

まぁ張っても張らなくても死ぬような事はないと思うけど。


そんなことを思いながら俺は目を瞑った。



読んでいただきありがとうございます。

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