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  作者: 小説愛好家
4章 旅編
128/193

128話 護衛試験2

「【ファイヤーボール】【ウォーターボール】」


ミーナちゃんはそう言って魔法陣を二つ、手の前で展開する。

そこから出てきたのは普通のボール系の2倍はある火の球と水の球。それを縦ロール少女めがけて発射した。


ヒュンッ!ヒュンッ!


「速いですわ!?」


さっき縦ロール少女が撃ったウォーターアローの5倍の速さで飛んで行き、縦ロール少女驚きを隠せないでいる。


「ッ!?」


縦ロール少女を左右から挟むように飛んで行ったファイヤーボールとウォーターボールに反応がちょっと遅れ、縦ロール少女防御せずに後退する。


「!!?」


左右から飛んで行ったファイヤーボールとウォーターボールは縦ロールが元いた位置でぶつかると思われたが、ぶつかる寸前で止まり軌道を変え縦ロール少女が後退して行った方に飛んでいく。


もちろんそんな急な攻撃に縦ロール少女は反応できるわけがなく…


ドーンッ!


「うわぁぁ!!」


そう叫びながらファイヤーボールとウォーターボールを受けた。


爆風と爆発で砂埃が舞い上がり何も見えない状況が続く。


「サヤ様大丈夫でしょうか?」


俺の隣にいた受付嬢がそう聞いてきた。


「まぁ大丈夫だと思うぞ」


俺はそう簡潔に返す。


「だといいのですが…」


受付嬢がそう言いながら縦ロール少女の方を眺めている。


それから数秒後、霧が晴れ縦ロール少女の姿が見えてくる。


「はぁーはぁーなかなかの威力でしたわ」


そう息を切らして言った縦ロール少女は左肩を右手で抑えなんとか立っていると言う感じだった。

勝負アリかな….


「降参してくれませんか?」


ミーナちゃんは縦ロール少女にそう言った。


初級魔法であんなボロボロになってたら中級魔法で死んでしまうから気遣ってそう言ったんだろうな。縦ロール少女がどんなに強いと言い張っても正直実力差がありすぎる。縦ロール少女は弱くはない、だがミーナちゃんが強すぎる。ただそれだけだ。


「降参なんてしませんわ」

「負けるのがわかっているのにですか?」

「負ける気はもうとうありませんし、最後まで闘いますわ!」

「そうですか…わかりました…」


それじゃあ、とミーナちゃんは付け足して魔法を唱えた。


「【ライトニングアロー】」


ミーナちゃんがそう唱えると縦ロールの頭上に魔法陣が展開され、そこから雷の矢が発射される。


「ッ!?雷よ、私を守りたまえ、【ライトニングウォール】」


縦ロール少女は咄嗟にそう唱え、上空に地面と平行にして雷の壁を張った。


バリンッ!ズドドドドッ!


だが雷の壁は、ライトニングアローの威力に耐えきれずすぐに霧散してしまい、そのままライトニングアローは地面に連続で突き刺さる。


ライトニングアローの雨が終わり縦ロール少女のいる場所を見ると雷の矢が縦ロール少女の周りに突き刺さっていた。その数約200本。そして縦ロール少女は気絶していた。


ミーナちゃんは狙って縦ロール少女の周りにライトニングアローを撃ったんだな、すごい上達だ。


「勝者ミーナ様」


受付嬢がそう言った。



読んでいただきありがとうございます。

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