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  作者: 小説愛好家
4章 旅編
124/193

124話 称号の効果

「舞さんの魔法すごかったです!」

「そうですね。威力が桁違いでした…」


舞が戻って来てからミーナちゃんとサーシャがそう言った。


「あ、ありがとう」


舞は照れながらそう言う。


「色々聞きたいことはあるけど…取り敢えずあの魔法の威力はなんだ?」


ローザが舞にそう聞いた。


「あの威力は称号のおかげですよ」

「称号?」


なるほどな…舞のユニークスキルの効果だと思っていたが称号の効果か…


「聖杯に選ばれし者という称号で効果はすべての魔法の威力を10倍、そして魔法陣の同時展開ができます。これはLvによって展開できる数が変りますけどね」

「それは凄まじいな…」


同時展開は普通よりMPを追加で消費するからな。


元々、消費するMPは魔力を魔法に変換させるMPと魔法陣を展開するMPそして魔法を発射させるためのMP基本的にはこの三つの要素で決まる。


同時展開となるとこの基本的なMP消費を同じようにやって、それに加え魔法を並列で使うための繋ぎ、パスが必要となる。

これが同時展開で魔法を使うために一番MPを消費するところで、簡単に説明するとこのMP消費は一定ではなく使う数に応じて増えていく。

つまり普通の人にはMP消費が激しすぎてできない、だけど舞は称号でこのMP消費を0にしているから、同時展開分のMPを使わずに魔法を発動出来るという訳だ。

まぁそれでも相当なMP消費になるんだが…


「ちなみに今は何個同時に展開できるんだ?」


俺が舞にそう言った。


「160個です」


舞はそう答えた。

これは…想像以上の効果だな…

というか完全にチートだな、160個も同時展開出来るならMP量にもよるが一国を落とせそうなレベルだ。


「160個…同時展開…」

「最近やっと同時展開ができて来たのに…舞さんがそんなに展開出来ると自信無くします…」


二人が舞の言葉を聞いて落ち込んでしまったようだ。


「二人とも気にすることじゃないぞ、ただ舞が異常なだけだからな」

「ミツキくんには言われたくありませんけどね!」


俺がそう言うとすかさず舞がそう言ってくる。

いや、俺はどう考えたって普通でしょ。普通だよね?


「いや、俺は異常じゃないし、普通の人間だから」

「いやいやいや、ミツキくんに限ってそれはない!」

「お主…流石にそれは無理があると思うぞ…」

「ミツキさんが普通だったらこの世界壊れてますね…」

「そうですね、普通の定義がわからなくなります」

「ちょっと皆んな?酷くない?俺、舞みたいに160個も展開できないよ?」


俺がそういうと皆んなが疑いの目を向けてくる。


「お主、それは本当なのか?」


皆んなの聞きたいことを代表するようにローザが聞いてくる。


「で、できないよ」

「目が泳いでるぞ?」

「そ、それより、 舞の魔法の威力凄かったな〜」

「ミツキくんには負けますけどね」


おい!これ、逃げられないじゃん!話を振るんじゃなかった…


「まぁミツキも異常ですけど舞さんも相当デラメナ事してますよ」


サーシャはそう言って辺りを見回す。


「確かにそうですね…」

「そうだな」

「皆さん!?」

「つまりどっちも異常という事です」


サーシャは最後にそう言って微笑んだ。


「まぁでも舞の実力は分かったし取り敢えず次に行こうか」

「そうですね」

「結局私は異常ってことになったの!?」


そう言いながら俺たちは森の中を歩き出した。



読んでいただきありがとうございます。

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