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  作者: 小説愛好家
4章 旅編
120/193

120話 久しぶりのテンプレ

あれからしばらく歩き帝都冒険者ギルドに到着した


カラン♪


俺たちはドアを開け冒険者ギルドの中に入る。


ギルドの中にいた人達の顔が一斉にこちらへ向くが一部の人達を除いてすぐ作業に戻った。


「おいおい!ガキがこんなところきてんじゃねーよ!」

「ガキは帰った帰った、ここはガキの遊び場じゃねーぞ!」

「「「ギャハハハハハ」」」


お、ここまで真っ向から喧嘩売られたのは久しぶりだな…おっとつい顔が緩んでしまう…


「おい…あれって…」

「ヤタマノオロチを倒した冒険者と…」

「ここのギルドマスターだよな…」


俺とローザのことを知っている冒険者たちは俺たちと目を合わせないようにしながらそんなことを話している。


「おら!さっさと回れ右しろや!」


痺れを切らしたのか冒険者の一人がそう言ってきた。


「皆んなは何もしないでね…」


俺はそう言って一歩前に出る。


「なんだ?お前?」


リーダー格の男がそう言った。


「君たちちょっと迷惑だから」


俺はそう言ってから威圧を発動しながら


「黙ろうか」


これまでにない低い声で言う。


俺がそう言ったと同時にこの空間の温度が一気に下がり、世界が凍りついたと錯覚させるぐらいの恐怖がこの空間に広がっていく。


俺たちに喧嘩を売ってきた冒険者たちは立っていられなくなり地面にへたり込んだ。他の冒険者たちも足をガクガクさせながらこちらを見ないようにしている。


「それで何か用か?」


俺が声のトーンを変えずにそういうと冒険者たちはさらに震えだした。聞いただけなのに…



「ヒィィ!許してください!許してください!」

「「ごめんなさい!ごめんなさい!」」


喧嘩を売ってきた冒険者はそう言いながら土下座をしてきた。


流石に楯突いて来る度胸はもうないか…


俺は威圧を解除すると冒険者ギルドの空気が軽くなる。


「君たち、今回は見逃してあげるから」

「ありがとうございます!!ありがとうございます!」

「それと喧嘩を売る相手は選んだほうがいいと思うよ。」


俺がそういうと喧嘩を売ってきた冒険者たちは一目散に冒険者ギルドから出ていった。


「一件落着」

「お主…あの威圧もうちょっと抑えられんか?」

「え?割と抑えたし、ローザ達にはいかないようにしたんだけど」

「それでも、なんというのか…空気が震えていたからな」


なるほど…


「ごめん皆んな大丈夫か?」

「大丈夫です!」

「はい」

「うん」


表情とか見ても大丈夫そうだ。


「それよりミツキ、早く行きませんか」

「あぁ、そうだな」


そう言ってから俺たちは歩く。


「すみません、三人の冒険者登録をしたいのですが」

「は、はい!わかりました!」


受付に行くと初めて見る受付嬢が対応してくれたが、先程のやり取りを見ていたためか若干怯えている。

どうにかならないかな

そんなことを思っていると後ろから袖を引っ張られる。


「ミツキくん、私も登録するの?」


あ、そういえば言ってなかったっけ


「あぁ、ギルドカードは持っておけば身分の証明になるし何かとこの先、楽になるから登録しておいたほうがいいと思ったんだが」

「そうなんだ、じゃあ登録しておこうかな」

「わかった」


そう話していると受付から声がかかる。


「この記入用紙に記入事項を書いていただけますでしょうか?」


受付嬢はそう言って紙を三枚渡して来る。


「ありがとうございます」


その紙を受け取り三人に渡す。


「それじゃああっちの席で書こうか」


それぞれ返事を返し、席の方へ皆んなで歩いて行く。



読んでいただきありがとうございます。

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