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  作者: 小説愛好家
4章 旅編
119/193

119話 ローザの冒険者ランク

「皆んな、どこか行きたいとか何かしたいとかない?」


王城の食堂で朝食を食べながら、俺は皆んなに聞いた。ちなみに席は俺が真ん中で左にサーシャ、右にミーナちゃん、前にローザ、右前に舞と言う構図になっている。


「私は魔物を倒しに行きたいです!」


ミーナちゃんがそう言った。

まぁ無難なところではあるか…でも強い魔物はほとんど狩り尽くしたからいないと思うんだよな。まぁ気楽に弱い魔物を狩りに行くのはありだな。


「私もミーナちゃんの意見に賛成です」


サーシャがそう言った。


「ローザと舞は?」

「んー特にないからミーナの案でいいぞ」

「私もそれでいいよ」


俺がそう聞くと二人ともミーナちゃんの案に賛成の意を示す。


「よし、じゃあ決まりだな。今日は魔物を倒しに行こう」

「はーい!」


それから朝食を食べ終わり、準備をして王城の外へ出る。


「そういえば…」


俺たちは王城を出て街中を歩いている。皆んなで歩きながら話している中でふと思い出す。


「お主どうかしたか?」


隣を歩いていたローザがそう聞いてくる。前では三人がワイワイ楽しそうにお喋りしている。


「ローザ、俺の冒険者ランクってどうなってるか分かるか?」


ちょっと前に受付嬢の人が冒険者ランクの申請をしておくと言ってから結構経った。それをふと思い出し、ローザに聞く。


「あーそんな話あったな、確か試験を受けたらAランクまで上げられるとか言っていたぞ」

「ローザ、仮にもギルドマスターだろ、そこらへんは確りしろよ…」

「いや〜最近忙しかったからすっかり頭から抜けていた。すまんな」


「はぁ〜まぁいいけど、その試験って何をするんだ?」

「Aランク冒険者と一対一で戦う簡単な試験だったと思うぞ」

「なるほどな、今度受けてみるか」

「正直お主は強過ぎるから受ける必要はないと思うんだが…」

「いや、受けるよ。なんか楽しそうだし」

「理由が適当だな…」


まぁ、このくらい適当でいいだろう、試験は。ただAランク冒険者と闘ってみたいだけだからな。


「………」


なんで無言になってジト目で見てくるんだ…もしかして心読まれてる?


「はぁーまぁお主がそれでいいなら良いや」


ローザは呆れながらも納得した。


「そういえばまだ皆んな冒険者登録してないよな?」

「はい」

「えぇ」

「してないね」


ミーナちゃん、サーシャ、舞はしていないみたいでそう返事が帰ってくる。


「私はしてあるぞ。冒険者登録」


そう言ってローザはギルドカードを出した。

へぇーローザはギルドカード持ってるんだどれどれ。

ローザのギルドカードを皆んなで見る。


「ローザさんSSランクだったんですか!?」


ミーナちゃんが驚いている通り。ギルドカードにはSSランクという文字が書いてあった。

確かに見たときからギルドカードが俺のと違ってはいたがまさかSSランクとはな。


「ローザ凄いな」

「流石ですね…」

「まぁ一応帝国に来る前はずーっと一人旅をしていたのでな」


それ初知りなんだが…

そうかまぁ確かに一人旅をするにはギルドカードは必須だよな…ローザのランクが高い理由も頷けるし…理由は言わないが…


「お主…失礼なことを考えてないか?」


そう言いながらローザは俺をジト目で見て来る。


「い、いや、何も?」


毎度毎度どうやってるんだそれ…


「まぁいい、それで私以外はギルドカードを持ってないみたいだがどうするんだ?」

「あぁ、旅に必要になるだろうから一応全員分作ってもらおうと思ったんだよ」

「私ギルドカード欲しいです!」

「それじゃあクエスト受けるついでに作りに行こうか」


そうして俺たちは冒険者ギルドまで再び歩き出す。

読んでいただきありがとうございます。

今日の7時10分投稿は所用でお休みさせていただきます。申し訳ございません。

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