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  作者: 小説愛好家
3章 聖女救出編
100/193

100話 ミーナちゃんの気持ち

記念すべき100話目です!!

「………」


俺は目を覚まし時計を見ると短針が6の数字を指していた。

「ミツキ様が起きました!」

「ミツキもういいのですか?」

ミーナちゃんとサーシャがそういう。


「あぁもう大丈夫だ、それより舞は?」

「舞さんならそこで寝てますよ」


ミーナちゃんがそう言ったので俺はベッドの方を見る


「zzz」


そこにはベッドに横になりスヤスヤ眠っている舞の姿があった。

舞は舞でこれまで色々あっただろうから疲れてるんだろうな、このまま寝かせておこう。


「俺はローザの所へ行こうと思うけど2人はどうする?」


俺はベッドから降り、伸びをしてからそう言った。


「私も一緒にいきます!」

「私はここで待ってます。舞さんが起きたら困ると思うので」

「わかった、ありがとなサーシャ。それじゃあ行ってくるよ」

「行ってらっしゃい」

「行ってきまーす!」


俺は歪んだ空間を開く。ミーナちゃんと中に入る。


「ここの空間は開けっ放しにしておくから」

「わかりました」


その言葉を聞き俺とミーナちゃんは歪んだ空間の中に入る。


「えーっと確か砦に行くって言ってたよな」

「そうですね」

「空を飛んで行った方が速いな、それでいい?ミーナちゃん」

「はい大丈夫です」

「それじゃあ行こうか」


俺はそう言って手を差し出す。

ミーナちゃんは嬉しそうにしながら俺の手を握る。


「"飛行"」


俺は窓の近くで飛行を発動させ、外に出る。


「なんか、2人で空を飛ぶのは久しぶりですね」

「確かに…最初に会った時以来か…」


本当に懐かしいなあの時はこんなことになるとは思っても見なかったな。


「私ミツキ様と出会えて本当に良かったです」


俺はミーナちゃんの方を向き、話を聞く。

ミーナちゃんはそのまま話の続きを始めた。


「ミツキ様がいなかったらあのまま一生お城で暮らすことになってたと思います。それをミツキ様が変えてくれて、違う世界を色々見せてくれて、本当に毎日が楽しいです。こうしてミツキ様と出会えたことは私の人生の中で一番の転機だと思っています」


「面と向かって言われるのは恥ずかしいな…」


でも…嬉しいな。なんだかんだ一番付き合いが長いし、ミーナちゃんにこう言ってもらえるのは本当に嬉しい。


「2人きりで話す機会はそんなありませんから、素直な気持ちを言おうと思いまして…」

そう言うミーナちゃん顔はほんのり赤く染まっていた。

「ありがとうな、そしてこれからもよろしくミーナちゃん」

「はい!こちらこそよろしくお願いします!ミツキ様!」


そう言って笑顔で笑うミーナちゃんは子供っぽさを残しながらも少し大人びて見えた。


それからしばらく他愛もない話をしながら飛び続け砦の上に着き、飛行スキルを解除して降り立つ。砦の上は人の姿はなく、静寂に包まれていた。


「取り敢えず中に入ろうか」

「はい」


俺とミーナちゃんは左へ歩き出し螺旋階段を降りる。

こっちの螺旋階段は中層にも繋がっていて軍務の時に使う階段だ。


階段を降りつつローザがいると思われる中層まで行く。


「さて、ローザはマスター室かな」


ローザはギルドマスターという立場から砦の中に自室を持っている。


「ここか」

しばらくしてマスター室の前に着く。


コンコン


「ローザ、入るよ」

「どうぞ」


中から返事が返ってきたので中に入る。


「お、ミーナまで来たのか」

「はい、私も手伝おうと思いまして」

「そうか助かるよ」


中へ入りミーナちゃんとローザが話してる間に部屋の中を見てみると仕事用のディスクに紙が束になって積み重ねられているのがわかる。

大変そうだな。


俺とミーナちゃんはソファに座りローザに質問をする。


「ローザ、それでどこまで終わってるんだ?」


「取り敢えず今は報告書をまとめているところだ。戦争のことは極秘事項だからバレないようにしないといけないんだよ。上層部にはもちろん伝えるけど」

「なるほど大変そうだな、それで俺たちは何をすればいい?」

「奴隷たちがちょっと厄介でな、王国側に縛られていて奴隷術がないと解除できないしでどうすればいいか悩んでいるんだ。だからミツキには奴隷契約の解除をお願いしたい。」

「俺ならなんでもできると思ってないか?」

「できないのか?いや、できるだろ?」

「できるけど…」

「お主の実力ならそんなこと朝飯前だと思って頼んだんだが」

「わかったよ。そっちは俺がやる」

「ミーナは私と一緒に報告書をまとめてくれ」

「わかりました」


それからそれぞれ仕事に取り掛かり始めた。


読んでいただきありがとうございます。

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