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史上最弱の少女は、勇者に憧れる  作者: 朝日奈把瑠
第一章 勇者に憧れて
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基本200字から1000字のSSSで進みます







昔、地上が永久の夜闇に覆われし時、

一人の男立ち上がるれば


まばゆき光を放ちし鎧と剣を用い

その男、闇を打ち払いき


光明戻りし世にて、人々、男を口々に讃うる

()は勇しき者——則ち、勇者なり








「くぅーかっこいいよねぇ! 勇者様!!」

「きゅうん?」

「だってさぁ、この暗闇って太陽を覆い隠すほどでかい黒竜だったんだよ!? それを一人で打ち倒す勇者……なんてかっこいいの……! そう呼ばれてみたーい!!!」


 焚き火の前で足をバタバタ悶えさせる少女の横で、体を丸めた仔犬が今度はフンと鼻を鳴らす。そのまま腕に顎を乗せて目を閉じてしまった仔犬は、少女の話を些か聞き飽いているようにも見える。

 つれない仔犬に構わず少女は憧れの勇者様について延々喋り続ける。

 マシンガンの如く延々聞かされ続ける初代勇者の話は、焚き火の周りに集まる者達にとって耳タコとなって久しい。しかし、この話が子守唄代わりであるのもまた事実。少女が食後に決まって話す、これらの話は彼らの瞼をひどく重くさせるのだ。

 今日も大好きな友人の騒がしい声を聞きながら彼らは眠りにつく。


「ちょっと! 話聞いてるの!?」


 心の内で、当然……と思いつつ。





当然 の後の含み(о´∀`о)

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