こんな私がねがうこと
となりにいたいと願っていた
そばにいたいと望んでいた
過去形で願望を並べるのは
諦めたいから
忘れたいから
棄ててしまいたいから
そう希うことで
自分自身を慰めたいから
諦めるのも
忘れるのも
棄ててしまうのも
心の底から願うわけじゃない
弱虫な自分を
臆病者の自分を
赦せないだけ
招き寄せた答えから
目を背けたいだけ
だから
知っている 気付いている
変わらないことは
ずっと前から
それでも今も
「きみのとなりがいい」なんて
ましてや「きみがすき」なんて
そんな戯れ言口ずさむ
相変わらず臆病で
相変わらず弱虫で
こんな私がねがうこと
きみは拾ってくれますか?