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鬼退治  作者: 黒永竜矢
一章

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6/15

一、関所の手前

登場人物 ※鬼と戦っていた人達

佐助(男)武器:太刀

武尊(男)武器:槍 大脇差

桜 (女)武器:火縄銃    双子姉

楓 (女)武器:火縄銃 大筒 双子妹

金治(男)武器:半弓 

 城下から北へ伸びる街道と、東へ伸びる街道、その二つを結ぶ幹道がある。

 

 鬼の討伐を終え街道を東から歩いて来た五人組は、西の城下へ向かう道と北へ伸びる幹道との分かれ道にいた。


「今からじゃ、これ引き取りに出していたら関所ギリギリだな」

 肩に掛けた麻袋を揺らし、分れ道の先にある関所を見ながら佐助(さすけ)が口を開いた。

 

 城下町へ向かうものを監視するための関所だが、国境(くにざかい)の関所とは違い、通る者全てを検問すると言ったことはないが日が落ちれば門は閉ざされてしまう。


 城下には異形に関係する物の持ち込みが禁止されている為、麻袋に入った鬼の首も当然持ち込めず、「引取処(ひきとりどころ)」と呼ばれる施設で鬼の首を引き取ってもらってからでないと関所を通過することは出来ない。

 

(かえで)(さくら)だけで先に城下に戻るか?」

「うむ、帰りが一日伸びれば、それ分だけ父が心配がするから、そうさせてもらいたいのだが、たぶん桜は『引取処まで行く』と言うと思う」

 視線の先で関所の番犬と取っ組み合う桜を見ながら楓が呟くように答える。


「そうか、ところでアレは何をしてんだ?」

「押し倒して体を撫でまわそうとしているが抵抗されている」

「その説明だけだと、やべぇ奴だな」

「しかも抵抗されているのではなく、戯れつかれていると勘違いして気分もかなり高揚している」

「益々やべぇな」


「ワンワンワンっ!」


忍耐の限界を超えた犬が攻撃的に吠えた。



「引取処まで行く」

 番犬に吠えられ半べそをかきながら戻った桜が言った。


 

 五人は分かれ道を幹道に入り北へ向かう。


「私嫌われてちゃったのかな……」

「去り際も思いっきり威嚇されてたな『ガルゥ』って」

 落ち込む桜に佐助が追い打ちをかける。


「出発の時は、あんなに腰を振って、私を舐めまわしていたに。 もう私に飽きちゃったのかな?」

「番犬の名誉の為にも行っておくが、振っていたのは腰ではなく尻尾だ!」

  武尊(たける)が少し頬を赤らめ訂正した。


彼等(番犬)は鬼や異形の匂いに反応するように訓練されていますから、我々の体に付いた鬼の匂いが嫌だったのでしょう。 きっと桜さんにではなく、桜さんに付いた鬼の匂いに吠えたんですよ」

 金治(きんじ)が優しくフォローを入れた。


「でも最後まで『ガルゥ』って……」

「きっとそれも僕の背中の、この麻袋の中に入っている物を威嚇していたんですよ、決して桜さんのことを嫌いになった訳ではないと思いますよ」


 桜の顔がパァッと明るくなる。

「流石! 金ちゃん言いこと言う! でもさっきの子は雌だよ」


お読み頂きありがとうございます。


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