(ウィサ7)帰郷
「キリギザーム!!」
私が放った魔法の刃が師匠を襲う!
「うひょおお!!」
師匠は絶叫し、派手にぶっ倒れた。
だ、大丈夫!?
「見事じゃウィサ。これで卒業じゃ。
達者で暮らせよ・・・がくっ」
と言いながら、師匠はゆっくり身を起こした。
いや、「がくっ」は力尽きる時の言葉じゃない?
「ワシは魔法防御プラスのマントを着ておったから・・・死にはせんよ。
ほれ、早くゆけ。故郷の危機じゃぞ。」
そうだった、急がないと!!
私は故郷に向かって歩き出した。
ふらふらしながらも手を振ってくれる師匠。
そういえば、なんで魔法の選択はキリギザームが正解だったんだろ?
まあいいか、時間ないし。
私は早歩きで先を急いだ。
こうして私ウィサは修行の場を離れ、戦いの地に立つことになるのだった。
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戻ってきた故郷の町は、大騒ぎだった。
向こうから走ってきたのは、近所のおじさんだ。
名前は忘れた。
私、ほんとに名前覚えるの苦手よね。
「おおおおウィサちゃんじゃないか!
大変だよ、2匹の魔物が襲ってきたんだ!
お前も逃げないと、やられちまうぞ!」
何言ってんの、私はその魔物から町を守るために帰ってきたんだからね!
「魔物はどこ!?」
「どこって・・・うわあぁ来たぁ!!」
奥から、魔物が悠然と近付いてきた。
こいつらの名前はわかる。
左がマッチョキング、そして右がキラーグール。
確かに、素人の町のみんなには荷が重い敵ね。
でも私の魔法ならきっと倒せる!
修行の成果、見せてあげるわ!
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