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蒼鋼のブレイバー  作者: Sangomiya
第2章 First brave
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プロローグ

「そんな白鷺会長が!?」


「マジかよ......」


 翌日三人で集まり状況をまとめた。白鷺会長のこと、黒いパワードスーツのこと。二人は当然驚いていた。大門寺さんは両手を口に当て、蒼助の顔も歪んでいた。


「......」


 沈黙が続く中、以外にも蒼助が口を開いた。


「白鷺が黒幕って訳じゃなかったってことだな」


大門寺さんも続く。


「会長はみんなのためを思ってやってたんだよね」


「ああ、どこかで歪んでしまったが。分かり合えると思ったのに......!」


 拳を握る俺の肩に蒼助は手を置いた。


「必ず俺達が全て暴く。モンスターも例の黒いパワードスーツも」


「あぁ、そうだな!」


「新しい生徒会長が来たら警戒するぞ。白鷺の替えを寄越すんだろう」


「俺達でみんなを守ろう! あっそうだ。蒼助これも」


白鷺会長が使っていた謎の装置を渡した。


「これを使ってモンスターになったのか」


「このシリンダーを装填していたな」


「少し調べる、借りるぞ」


「頼む、蒼助」


蒼助とやり取りをしていると、大門寺さんが心配そうに俺達を見つめる。


「白鷺会長が雫ちゃんに薬を渡してたってことはさ......」


「ああ、間違いねぇ。上木華を唆したのは会長だ」


「やっぱり、そうだよな......」


 上木華(カミキハナ)バスケ部会の神童と呼ばれた将来有望な女子学生。しかし、今はもうこの世にいない。なぜならそれは俺達が、殺めたから。思い出すだけで胸が張り裂けそうになる。何も知らなかったなんて言い訳にはならない。うつ向く、男二人に彼女は優しい表情で口を開けた。


「華ちゃんのことは悲しかったね。でもさ、二人がいなかったら被害はもっと出てたんじゃない? そもそも白鷺会長より悪いやつが居るってわかったし」


この彼女の優しさに俺達は支えられてきた。


「大門寺さん、ありがとう」


「ハッ! 慰めなんて要らねーよ」


「素直じゃないな~もう~」 


 このとき、桐谷蒼助は自分がパワードスーツを初めて制作したときの事を思い返していた。

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