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蒼鋼のブレイバー  作者: Sangomiya
第3章 Fierce fight
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第9話

 専用バイクを駆り北区へ向かう途中、逃げる歩行者や乗用車、パトカーで溢れかえっていた。中には衝突したであろう、事故車もある。


「かなりの数だ......でもコイツなら」


 北区への道は片側3車線の道になっており、道幅は広い。あまり良くないが、混乱に乗じ対向車線にも移りながら、歩行者、車を避けて進む。高い機動力を持ち容易に進んでいると、巨大な影が見えた。


「なんだ? 巨大なライオン?」


 橋を塞ぐかのようにライオン型の超獣が寝そべっていた。周りには、食いちぎられたであろう、無惨な遺体がある。逃げようとした、あるいは北区へ向かった人を襲ったのだろう。こちらに気が付き四つの足を地面に着け立ち、鋭い眼光を向けられる。


「クソッ! やるしかないか!」


 生存者の逃げ道や救助隊のルート確保のためにも戦うしない。アクセルグリップを握り加速しライオン超獣を追い越すが、逃がすまいと追いかけてくる。


「それでいい、ついてこい!」


 橋にはスクラップになっている車両があり、避けながら走行することになる。少しでも減速すると、すかさずライオン超獣は飛び付いてくる。隙を見せれば食い殺されるだろう。だが、その獰猛性を逆に突く。


「仕掛けるか!」


 わざと減速し飛び掛かりを誘う。ライオン超獣は思い通りに食らいついた。


「そう来るよな! だが、俺は上だ!」


 わざと誘い、バイクを囮に使い噛みつかせた。ライオン超獣は俺がいないことに気付き視線を上に変えるがその瞬間、拳は顔にヒットしアスファルトに叩きつけられる。


「ギャッ! ウーン」


「これで大丈夫だろう、次期に人間に戻るはずだ」


 バイクを立て直し北区中心部へ乗り込んだ。


 北区はすでに崩壊しており、道端には人が倒れ無数の超獣が跋扈している。


「警察官まで倒れてる...俺がなんとかしないと!」


 バイクで突き進んでいると、目の前に超獣が落ちてきた。


「なッ! なんだッ!」


 急ブレーキをかけ、衝突は間逃れた。超獣は動かず遺体のようだ。


「マジシャンの言ってた通りだなァ。」


 狂気に満ちる声。そして超獣が落ちた衝撃で巻き上がる砂煙から人影が見えた。


「強いニンゲンが居るって聞いてたからよォ。来て正解だったぜェ」

 

 声からして男だろうか。岩のような鎧を纏う人型の存在が立っていた。


「お前も超獣なのか!」


「だったらどうするよォ!」


 重厚な鎧だが、異常に早い。跳躍にて一気に距離を詰められる。接近戦にて拳と拳がぶつかり合う。一撃が重い、衝撃が全身に響く。


「くッ!」

  

「辛そうだなァ」 


 このまま殴り合えば危険だ。だが、接近戦ならこのまま薬液を射出しやすい。安全装置を解除し、胸部へ拳を叩き込む。


「どうしたァ? ニンゲン!」


「針が! 刺さらない! ぐわぁ!」


 反撃を受け吹き飛ばされ地面に叩きつけられる。岩の鎧に守られてるせいか、針が刺さらず薬液を射出できない。


「期待してたが、こんなもんかァ」


 ヤツはゆっくりと近づいてくる。スーツへのダメージは問題ないが身体への衝撃が強く動かない。


「まぁまぁ楽しめたぜェ」

 

 ヤツは足を上げ踏みつけようとした、その時緑色の触手が踏み上げた足に絡み付いた。


「大丈夫かい? 白鋼君?」


「音無!?」


「僕を置いていくなんて、酷いじゃないか」


 先ほど部室で見た、昆虫人間状態の音無が立っており、背中から2本の触手を出し、ヤツの足の動きを止めている。その隙に体勢を整え距離を置く。


「助かった、ありがとう!」


「いいところで、邪魔をするな!」


 ヤツは力ずくで触手が絡んだ足を踏みつけると、割れた地面から巨大な剣を引きずり出し、触手を切り裂いた。


「チッ! こんな奴らにコレを使わないとわなァ」


「音無!」


「僕は大丈夫、すぐに再生するから」


 触手の断面からは血と同じ、赤い体液が流れたが、すぐに元に戻った。


「おもしれぇじゃねェか。つーかよォ、俺の戦いを邪魔させないように、見張りを置いといたんだがなにやってんだ?」


 気付けば複数いた超獣は居なくなっている。


「君の子分達かい? それなら僕が全員倒したよ」


「おいおい、今日は当たりじゃねェか。お前ら俺を楽しませろォ!」


 巨大な剣を力任せに振り回し突撃してくる。周りの電柱はへし折れ、ビルの壁は抉られている。


「大変なヒトだね...白鋼君どうする?」


「なんとか一撃を入れたいけど、あの装甲が邪魔だ。」


「装甲を剥げばいいんだね」


「剥ぐって?」


「その意味のままさ。援護頼むよ」


「お、おい!」


 音無は前傾姿勢となり高速で急接近しヤツの目の前で消え、後ろに回り込む。ヤツは反応しすぐに振り返り剣を振ろうとするも、蹴りを入れられ剣を吹き飛ばした。


「あんなに強かったのか!」


 音無の戦闘力の高さに驚愕する。


「何もんだ! お前ェ! 超獣のなりしやがって!」


 ヤツも知らないのか。音無の存在を。一体君は何者なんだ。


「超獣になっても、喋れる。ということは、君はエデンナイツだね」


 激しい戦闘を行っているが、音無は冷静に言葉を発しており、かなり余裕があるように見える。


「少しお話しさせて欲しいな」


淡々と喋りながら、鋭い先端の触手をヤツの胸部の装甲に一点集中に攻撃し続ける。


「なんなんだ! お前はァ!」


「今だよ、白鋼君!」


 激しい攻撃にヤツは大きく怯む。装甲も綻び今なら、針も刺さるはずだ。


「これで決める!」


「重装甲ヲ展開シマス」


 ダメ押しのバイクとの合体機能を使用した。バラバラのパーツになったバイクは全身に装着され出力上げる。


「行くぞ!」


「何をする気だァ!」


 ヤツは警戒し腕で防御体勢をとるが、スタンロッドを投げつけ崩れた。


「安全装置ヲ解除シマス」


「クソォ!」


綻んだ装甲へ一撃を入れた。


「ハァ!!」

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― 新着の感想 ―
[良い点] 最新話まで読ませていただきました。 仮面○イダー的なバトルものは初めて読んだので面白かったです。 まだ表現が粗削りなところはありますが、勢いがあってスラスラ読めました。 [気になる点]…
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