第1章ー2節 出会い
「ここはどこだろう…さっきまで神様と話してたはずなんだけど…」
周りは見たこともないような樹で囲われていた
よくゲームや漫画の世界にあるような大樹ばかりだ
「あの神様が言っていた世界を救うってなんなんだろう。元々の世界じゃないんだろうか。それに僕はどこに行けば…『誰か助けて!!』」
突然後方から叫び声が聞こえてきた
僕は声の方向に走った
もしかしてあの時の女の子なんじゃ…
あの子もこっちの世界に来たんだろうか
「きゃあああ!やめてください!!」
ようやく女の子の姿が見えてきた
その子は立派な白いドレスを着て、貴族みたいな格好の女の子だった
女の子は男達に囲まれていた
「なにしてるんだ!」
僕は女の子と男達の間に割り込んだ
「冒険者様でしょうか。でしたらどうかお逃げください。貴方様を巻き込みたくありません。」
「せっかく助けに入ったのに逃げろだなんて…
それに女の子が襲われてるのに黙ってられないよ」
男のリーダーらしき人が言った
「やっとこの日がきた。これであの方が復活する。
この日をどれだけ待ち望んだか…
お前ら男も殺すな、生贄に使う」
「承知しました」
その瞬間男の1人が消えた
「ぐはっ」
気付いた瞬間僕の目の前が暗くなった