1話 入歯怖い
処女作が身分不相応に壮大な設定にしてしまったため、
丸大豆の手には負えなくなり、新しい物語始めました。
新しい話、宜しくお願いします。
俺は鈴木茂 現在48歳で上場企業に勤めて早26年。
1度結婚したが、俺は仕事が面白く夢中になり、妻を愛していたが相手の気持ちを考えてなかったため5年で離婚された。
幸いなのか子供はいなかった。
それ以来、寂しさを紛らわすためにさらに仕事に没頭した。
だが常に愛する人と自分が原因で離れ離れになったことに後悔していた。
多分、元妻と結婚したことで慢心になったのだろう。相手の気持ちを俺は考えて行動してたのだろうかと。
離婚してからは毎日が後悔の日々だった。
今日は久々の完全休養で一人で磯釣りをしていた・・・
頭上に凄い衝撃を感じた瞬間目の前がブラックアウトした・・・
どのくらい時間がたったのだろう、突然頭の中に男の声が響いた。
『すまなかった。すまなかった。本当にすまなかった・・・』
何度も頭の中の声が謝罪してくる。
「いったい何が起きてるんだ?」
『本当にすまなかった。おぬし人生をやり直したがってるな。お詫びにその気持ち叶えてやろう』
「今何が起きてるのですか?」
『すまなかった。全部わしの責任だ。詫びに能力も授けて転生してやるからゆるしてくれ』
『今度は後悔が残らぬように生きよ。おぬしの転生人生に幸多からんことを・・・』
その後俺は訳も分からないまま完全に意識を失った。
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わしは何時もの様に地球に来ていた。わしの世界とは次元が違うのじゃがこの地球という所は、現在管理神という者が居ないため、この世界に魅了されたわしは、事あるごとに遊びに来ていた。
特に地球の食べ物は美味しいものが多く、わしの心を鷲摑みして離してくれない。
地上からかなり離れた上空でいつもの様に地球で購入した甘味を食べていた時、思わずクシャミをしてしまった。
「しまった!!」
「ひゅ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」
・・・
・・
・
「グシャ」
・・・
・・
・
海の岩場にいた男の頭が、わしの入歯が頭を直撃したせいでぐちゃぐちゃになっていた・・・
顔の形が無くなっている・・・
わしは焦った。
いくら違う世界の神とはいえ、他の世界の知性の有る種族を事故ではあるが、直接の原因はわしなので洒落にならない。
取り合えずこの男の魂を慌てて保護した。幸い魂は破損が無く少し安心した。
『どうしたものか・・・』
まずはこの男の魂を【鑑定】した。
ひどく今の人生に後悔してる様子だ。仕事の充実と生活の後悔の念が強い魂だ。
人生のやり直しを凄く求めている。
地球での転生は他の世界の神々との兼ね合いなど色々面倒な事が起きそうなので、わしの世界に転生させることにした。
この男には本当に申し訳ないことをしたと思う。
ただ、この男の望んでる人生のやり直しを叶えることで許してほしいと思う。
謝罪の気持ちを込めて、わしに出来る範囲でこの男には様々な恩恵を授けた。
後はこの男に二度と後悔を残さない人生を歩んで欲しいと思う。
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