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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

1人の刑事は凶悪な銃へと堕ちる

午後11時 謎のアジト

「ここは何処だ。一体、何をした!」

手足を鎖で拘束された男が叫んでいる。

彼の名は間宮隼人。黒髪のハンサムな刑事だ。

彼は仲間とはぐれてしまい、直後に捕まってしまったのだ。


間宮が苦しんでいると、黒いフードを被った男がやって来た。

「刑事さん。捕まった気分はどうだい?」

男は間宮に向かって微笑み、被っていたフードをとった。

「お、お前は…」間宮は呆然としていた。

男の正体は、死んだはずの凶悪犯・志島蘭だったのである。

志島は、人間を無機物や動物に変える能力を持っている。

殺人こそしないものの、行方不明者を10人以上出している。

「刑事さん…いや、間宮隼人。お前は愚かな奴だよ。僕の計画した作戦にひっかかるなんてね!」志島は間宮を嘲笑うかのように、高笑いした。

「俺に何をする気だ?」間宮は志島を睨みつけた。

すると、志島は間宮の首にナイフを突きつけこう言った。

「『銃』か『獣』かどっちか選べ。さもなくば、お前の命はない。」

間宮は一瞬ためらったが、殺されるのは嫌だと思い『銃』を選んだ。

「ほう。銃を選ぶとは変わった奴だ。間宮、『お前を銃にしてやるよ』!」

志島の手が青白く光り、間宮は意識を失った。と同時に、手足の鎖が外れた。


午前0時 謎のアジト

『ここから脱出しないと…』

意識を取り戻した間宮は動こうとしたが、体が動かない。それどころか声すら出ない。

それもそのはず。間宮は『警察が持つような銃』になってしまったのだ。

「銃になった気分はどうだ?まあ、お前は抵抗できないだろうから自由に使うけど。」

志島は銃と化した間宮を手に取ると、試しに1発引鉄を引いた。鋭い銃声が轟いた。

間宮は抵抗しようとしたが、銃の姿ではどうすることもできない。

『くっ。あたまがふわふわして、なにもかんがえられない…』

志島は悪魔のように笑った。

「お前に快感って奴を教えてやるよ!」


志島は銃の引鉄をもう一度引いた。先程とは異なり、鈍く重い銃声だった。

間宮は考えを取り戻しつつあったが、それは正義とはかけ離れていた。

『気持ちいい。もっと、もっと引鉄を引いてくれ!』

志島はそれに応えるかのように引鉄を1発、また1発と引いていく。

鋭い銃声が数発轟いた。と同時に、銃に変化が起き始めた。

悪魔のような鋭い目が現れ、悪魔の尻尾の刻印が刻まれたのだ。

「間宮。お前もついに、銃魔の力に目覚めたか…」

銃魔とは、銃の姿をした悪魔である。その魔力はその銃を装備した者さえも虜にしてしまうほどだ。

「間宮?そんな名前、とっくに捨てたよ。オレの名は邪王だ!」

「邪王か…なかなかいい名前だな。僕とバディを組まないか?」

志島は、かつて間宮だった銃を装備した。

「邪王、行こう!僕たちには大きな野望があるからね…」

志島は黒いフードを再び被ると、間宮だった銃とともに去っていった。

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