悪夢の前兆
『ファァ……よく寝た』
とある週末、私はいつも通りの時間に起きて私服に着替えて台所に向かう、そして冷蔵庫から今日の朝食の材料を取り出してキッチンで鼻歌を歌いつつ、朝食であるチャーハンを作り、いつも通りリビングでテレビを見つつチャーハンを口にしていた。テレビには政治や外交問題、芸能人の問題事件といつものニュースが報道されていた。彼女は今日非番なので午前中は部屋の掃除をしたり友達と少しLINEで会話していた。まさかあんなことになるとは思わず…。
そしてなんやかんやしているうちに昼前になっていた。確か冷蔵庫にはあんまり材料がなかったな…と思いつつ仕度をして近くのコンビニに昼飯を買いに外に出た。コンビニは歩いて5分のためそこまで時間を気にせず向かっていた…
私の行き付けのコンビニが見えてきた。でも今日はなんか様子が変だ…なんかコンビニから焦った表情でてで来る人が何人かいた。その中にはコンビニ店員も混じっていた。強盗?っと思った私だが妙な胸騒ぎを覚えたため駆け足でコンビニに向かおうとした、とそのとき一人の男性が大声で周囲の人たちにこう叫ぶ。
『おい誰か警察を呼んでくれ‼️中で人が襲われてんだ!』
-どうゆうこと…-
さらに胸騒ぎがした、そして入り口から中を覗くなり思わずぞっとした…なんと女性が店長と思われる男性を襲っていたのだ…しかもその死体をむさぼるように、その周辺にはおびただしい血痕だ散らばっていた、いままで撮影事件の現場を見てきたもののこんな襲い方は見たことも聞いたこともない、そして呆然としている私に気付いたのか死体をむさぼるのをやめてゆっくりとこっちに顔を向けてきた…その顔を見るなりさらにぞっとすることになった…なんとその女性の顔は血塗れになっており目は腐敗して白くなってて歯には内臓の一部が付着していた。
『ちょ、あなたなにやってんの‼️殺人罪で捕まえるから観念しなさい‼️』
その声を聞いた周囲の人達は、この人警官だったのか、もうこれで安心だといった安堵とした雰囲気になっていたのだが…雪の制止を聞かずに、それとも聞こえてないかのような感じで妙なうめき声を挙げつつ立ち上り彼女にゆっくり近づいて来ていた。
『ちょ聞こえてないの!?いますぐ止まりなさい‼️』
雪はもう一度制止するがやはり聞こえてない、徐々に距離を詰める女性、このままじゃ殺られるそう本能で思った雪はその女性の顔に右足で鋭い蹴りを入れる、蹴られた女性はそのまま商品棚にぶつかりそのまま寄りかかった。が、何事もなかったようにまた立ち上りまた近づこうとしてきた。
-うそっ!?これでダウンしない…何で…-
雪の困惑もよそに徐々に距離を詰める女性、人間じゃない、そう思った雪はポケットに閉まっていたカッターを取り出して刃を出してブーメランのように女性の足めがけて投げる、狙い通り足に刺さる、一瞬動きが止ったがすぐに動き出し始める、カッターが足に刺さっているのにも関わらず…そのまま呆然としている雪に襲いかかろうとした瞬間、ブーメランのように回転しつつ雪の横を通り過ぎたナイフが襲おうとした女性の頭のど真ん中にヒット、動きが止まりそのまま仰向けに倒れてようやく止まる…
『大丈夫かお嬢さん!?』
後ろからナイフを投げた張本人だろうか…まだ状況整理が追いついてない彼女にに近づいてくる。
『あっはい、なんとか…襲われずに…』
警察が来るまでお互い自己紹介することに、本来ならここで殺人容疑で捕まえるはずだが、その人の言葉で納得した。彼の名は赤坂トオル40歳、近くの警察署で鑑定士をしているらしく、あの女性は私がきたときにはすでに死んでいたということ、その証拠に言葉が通じない、そして人の人肉をむさぼっていたこと、そして目が生きてる人間の目ではないということらしい。
そんな事を話しているうちに数台のパトカーと救急車が来て、警察が忙しく規制線をコンビニの周囲に張っていた。いままでの経緯はトオルさんが駆けつけた警官に説明している間に周囲を見ていると見慣れた顔の男性警官を見つけ、駆け足で近づく
『もしかして三坂?』
『ん?あっ、雪じゃないか…!お前も居たんだな』
雪に声を掛けられてふと振り向きあっと顔をしている男性警官は、雪の幼なじみの警官の鈴木三坂24歳、ドライビングスキルが高く狙った獲物は逃がさないと言われるほどだ…
雪は三坂にいままでの経緯を説明する、それにうんうんと頷きながら真剣に聞いていた。そして話し終わると一息ため息をついて
『なるほどな…お前の言うことのだいたいは理解出来た…実は今日はそれと同じような事件が何件も起こってるんだ…すでに警官にも死傷者も出てる、しかもそれが世界でも多発してるらしいんだ…』
『え…………?』
三坂の信じられない発言にさらに動揺が走る雪、まさかこのあとあんな悪夢が訪れるなど誰も思いもしないであろう…奇妙な殺人事件があんなことになるなんて…