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先生、スカートが脱ぎたいの  作者: つかしよ
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スカートは膝下7センチ

髪が肩につくなら切るか結う

ブラウスは、第1ボタンまで開けるのは許すが

絶対にスカートは短くするな


県内で校則が厳しいと有名な私の母校、春日野東高校を卒業してもう10年。

不動産の賃貸仲介のお仕事をしている私は、偶然にも春日野東高校の近くの物件が退去し、室内写真、いわゆる物件調査をしに来ていたのだ。

一瞬、せっかく近くまで来たのだし、顔を出してみようかなと思い、まぁ、営業ならではのサボりなわけだけど、学校の方面へ車を走らせようとした。

丁度昼休みなのか、賑やかな声がする、制服は…あぁ

そうだ、ダサいと学生が受験してこなくなるという理由から私が卒業して1年でスカート丈もそこそこの可愛らしい制服になってしまったんだ。

教員が止める駐車場には、昔ずっと見続けていたウルトラバイオレットという色だという、ヴァンガードは止まってなかった。

そりゃ10年も経ってるわけだから、卒業した頃のままなはずもなくて、私の母校が母校でなくなってるサマに、営業車からは降りずにそのまま事務所へ帰ってしまった。


10年前の私は、膝下7センチのスカートの長い長い布地に守られて、廊下をかける時には、ちょっと誘惑させるかのように、しかし表情は無邪気なままで、ひらっとさせていた。


「お前らもう少し早くこいー」

朝、校門の前で立っている生徒指導主任の声が響く。

春日野東高校は、最寄りの春日野駅から徒歩で30分以上、みんな駅から自転車で通ってる。

綺麗に、一糸乱れずに止まってる自転車置き場、そこに毎朝立っている伊勢谷先生。

話しかけたい、でも何を話そう、こんな時に恥ずかしさから耐えられなくなり、いつも先生と目を合わせるとケラケラと笑うだけだった。

「あ、何だよ大泉…!俺そんなに変か?」

危ない、思わずニヤける顔を見られてしまうところだった、笑って誤魔化せられたかな。

春日野東高校は、普通科と文系特進科と2つに分かれている。私は文系特進科で、表面上は文系に特化したクラスで優秀な生徒をつくる、という科だけれども、その実情はただ数学が苦手な子が集う科で、英語で100点取る子が数学で0点取るのがザラな科だったのだ。そして何より文系特進科はなぜかオタク女子が集う学科だった。


朝教室に入る。朝から斎藤と武田がいた。

「おはよー」

「大泉〜聞いてよ…私の旦那が…」

今日は月曜日、週刊少年スキップが発売されるから、きっとバドミントンの王子様の後部様に何かあったのだと思う。いそいそと、斎藤がマイメロディーの絵柄のトートバッグから週刊少年スキップを取り出そうとしたところで

「ほらーお前ら席につけー」担任が教室に入ってくる。

はっ!と気づいて急いでしまって、間一髪先生にバレずに済んだ。学校に不要なもの持ってきたら没収されてしまうし…




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