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記憶の在り処  作者: 捨て猫氏
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プロローグ

大切なあの人が、春は美しい季節だと言った。

        夏は楽しい季節だと言った。

        秋は優しい季節だと言った。

        冬は温かい季節だと言った。


でも私にはその言葉に込められた意味も、想いも分からなかった


だって私には......記憶が.........


あの人の言葉の意味が知りたい

あの人の想いが知りたい


私の想いとは裏腹に、私の脳は忘却する


今日のことを、大切なことも、この想いもすべて.....

明日の私には......何も伝わらない

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