表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/22

ドキドキ!!お守り役さまとの一周年記念!!

遅くなりました・・・・。すみません・・・・・・。

「「ハッピーバースデー!!シンイさま!!」」


 ううっ・・・・。朝っぱらからなに・・・?マリリンにカリーノ・・・。


「え!?今日って私のハッピーバースデーなの!?」

「何を言っているんですか、あなたは。今日はあなたの誕生日ですよ。」

「私がスノウさまと出会ってから一年たったってこと!?」

「そういうことになりますわね。」

「そうなの!?じゃあ、お祝いしなきゃね!!」

「私と出会って六年目でもありますが。」

「本当だ!!」

「私とは・・・・・ニ年目ですわね。」

「だね!!じゃあ、まとめてお祝いだ・・・・あ・・・・。」

「どうしたんです?」

「みんなの前に引っ張りだされる・・・?」

「はぁ・・・・。今年はほんの少しだけですよ。去年の午前丸ごとはキツすぎました。今年も逃げられてはたまりませんからね。」


 よ、よかった・・・・。


「仕事は・・・・?」

「今日のみ少なくしておりますわ。」

「まぁ、明日が大変になるだけですがね。」


 ・・・・・・・・。


「とにかくお祝いパーティーは出来るんだね!?」

「あなたの誕生日パーティーが中心ですがね。」

「わーい!!スノウさまと一緒にゲームとかいっぱいしよーっと!!」


 ダラダラもするけど。


「私も・・・・・いえ、なんでもありません。」

「どうしたの?マリリン?なんでも言ってよ。」

「ちゃんと働けよ、という言葉でも?」

「ごめん。さっきの言葉撤回。」


 なんも言ってないよ、なにも・・・・・・・。


「シンイさん、おはようござ・・・・おや・・・・・?」

「おはよう!!スノウさま!!」


 私を起こしにきたスノウさまが驚いた顔をした。まぁ、当然だよね。普段は私、スノウさまが起こしにくるまで・・・・いや、起こしにきても蛇で脅されるまで起きないし、なぜかマリリンとカリーノがいるし。


「今日はシンイさまの誕生日なんですよ。あ、もしかしてご存じなかったとか?」


 なんかイヤミっぽいよ、マリリン。


「ええ。知りませんでした。シンイさん、言ってくださればよかったのに。言っていただければなにか他に用意したものを。」

「他に?」

「ああ、まだ渡していませんでしたね。どうぞ。」


 そういって渡されたのは・・・・・


「わあっ!!綺麗!!」


 紫色の花の花束だった。


「ククッ、ありがとうございます。」

「この花、なんていうの!?」

「リンドウ、です。」

「そうなんだ!!でも、なんで花束を?」

「忘れたのですか?今日は私とシンイさんが出会ってから一周年でしょう。」

「あ、そういうことかぁ~!!忘れてなんかいなかったよ!!」

  

 スノウさまもちゃんと覚えてくれてたんだ!!


「・・・・・シンイさま、そろそろ時間ですよ。」

「はーい、ってうげっ!!!また礼服着て、メイクをしたりしなくちゃいけないの?」

「ええ。もちろんです。まさか、そのふざけた顔と恰好を民に見せるつもりだったのですか?」

「ふざけた!?」

「・・・・・さすがにカレー命とかかれたジャージは私も引きますわ。」

「カリーノ!?」


 カリーノは私の味方だと思ってたのに!!


「す、スノウさまは・・・・?」


 にっこりと微笑まれた。


「・・・・とにかく、準備をしますよ。カリーノ、侍女を連れて来なさい。」

「いえ、それには及びません。私がやりましょう。ねぇ、シンイさま?」

「あら、スノウさま、あなたメイクやら礼服の着付けやらができますの?」

「ククッ、少し前の舞踏会でメイクやら礼服の着付けやらをしたのは私でしたよね?シンイさま。」

「え、あ、うん。」

「なっ!!あれをやったのは貴方だったのですか。」

「あれほどの腕前だったら任せても問題ないですわね。それでは準備ができましたらお呼びくださいませ。」


 そういうと、カリーノはマリリンを引きずって部屋の外に出て行った。


「それでは、はじめますよ。」


 ひ、ひえー!!スノウさまのメイクとか着つけは容赦がないから嫌だよぅ!!



 * * * *



「さぁ、完成いたしました。あの方たちを呼んできましょう。」


 そういうと、スノウさまはどこからか蛇をだし、どこかへと向かわせた。たぶんカリーノとマリリンの所へだろう。


「おやおや、お顔が真っ青ですが大丈夫ですか?ククッ。」


 絶対わかって聞いてるでしょ・・・・。


「ォぇ・・・・・。」

「はい?」

「ぅぉぅぁぁぉぁぁ・・・・・。」

「なにを言ってるか聞こえませんねぇ?」


 苦しすぎるんだよ・・・。どうしてドレスを選ぶの?どうしてコルセットなんかつけるの?そしてどうしてコルセットをこんなにぎゅうぎゅうにするの?


「ズノゥさばのばが・・・・!!っゥエ!!」

「ズノゥさば?なにかの鯖の一種ですか?」


 ん?とでも言う風に耳の後ろに手をあてている。絶対わかってるよね!?だってニヤニヤしてるもん!!私がコルセットで上手く喋れないのをいいことに!!


「フフフフッ・・・!!ハハハハッ・・!!」


 いつもながら怖いよ!!そのなんか不気味な笑い方・・・。って、


「ウォェ!!!ズノゥざば・・・・!!」

「おやおや、失礼しました。私との抱擁がそんなに嫌でしたか?」

「ぃやじゃなぃけど・・・ぃまのは・・・・・。」


 どうしてそんなに強く抱きしめたの!?しかもこのタイミングに!!


「ズノゥさば・・・・!!わざとやってるでじょ・・・!!」

「はい?上手く聞き取れませんね?」


 またニヤニヤしてるよ!!!


「シンイさま、入りますよ。」

「入りますわよ。」


 ああ!!マリリンにカリーノ!!このコルセット緩めて!!


「あら、素敵。よかったですわね、シンイさま、綺麗にしてもらえて。」

「ぁったすぇウェッ・・・・!!」


 ちょっと!!どうしてスノウさま、いつのまにか私の胴あたりのリボン持ってるの!?ひっぱらないでよ!!


「ウェぉあ・・・・!!」

「どうしましたの?」

「ぅぅあ・・・・・・。」


 気づいてよ!!


「桃色のドレスですか。なかなか良いではありませんか。」

「ぅたすk


 一際強くリボンをひかれた。


「うぇっ!!」

「なんか痩せました?貴方?」


 違うよ!!無理なコルセットのせいでそう見えるだけだからね!?


「まぁ、もともとがデブですから、少し痩せたところでぽっちゃり程度にしかなりませんがね。」


 ・・・・・・・・。


「今からバルコニーに出てます。」


 誰かさっきの言葉否定してよ!!


「今回もモクレンの花を民にむかってばらまいてもらいますからね。」

「ぅあい・・・・・。」


 わかったから!!わかったからこのコルセットを!!


「それでは行きますよ。」


 誰か気づいてよ!!


「クククククッ・・・・・・・!!!」


 うがぁ!!!






一周年記念とか題名に書きながら、お祝いの内容がほとんどないという不思議。題名詐欺?なんですかそれ?・・・・正直すみませんでした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ