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ドキドキ!!お守り役さまとのお昼寝タイム!!

ちょっぴりシリアス(?)です。そして少し流血表現が・・・・・。まぁ、グロ注意ということで・・・・。

「うーん・・・・。スノウさまぁ・・・・。私、なんだか眠くなってきちゃったよ・・・・。」


 眠い・・・・。なんかパト〇ッシュとか言いそうになったけど気のせいだ・・・・。


「ほらほら、仕事はまだ山ほどありますよ。」

「むにゃむにゃ・・・・。スノウさまぁ・・・・。」

「・・・・おや、眠ってしまいましたか。お早いことだ。ククッ。」


 

 * * * *



「ねぇ、マ

「正式な場だ。母親としてではなく、一国の主として扱え。」

「ごめんなさい・・・。あのね、私、新作のゲームが買いたくて・・・。」

「将来、主はこの国の主となるのだぞ?どの口がそんなことを言う?用件はそれだけか?そうならば、さっさと部屋に帰るがよい。」

「はい・・・・・・。」


 ママはね、とっても厳しい人なんだ。でもね、誰よりも自分に一番厳しい。だから皆、ママに付いていいくんだと思う。私もママみたいな人になりたいなぁ・・・・・。無理だと思うけど。


 ママの執務室から自分の部屋に戻る。


「欲しいなぁー・・・・。でも駄目だろうな・・・。私、お小遣いもらってないし・・・。」

「まだ言いますか。」

「酷いよマリリン・・・・。」

「これまで私が買って差し上げたゲームで我慢して下さいよ。」

「だってさぁ・・・・新作だよ・・・・?・・・・あ!!!」

「なんですか?聞きたくないけど聞きましょう。」

「マリリン!!また買ってよ!!」

「嫌です。」

「なんで!?」

「これ以上あなたのゲームに費やすお金はないんです。あなたのゲーム代に私がいくらお金を使ってきたか知っていますか!?」


 むぅー・・・・。



 * * * *



「むにゃむにゃ・・・・マリリン・・・・。」

「マリリン・・・?ああ、あの貴方にべったりな騎士・・・。」


 * * * *



 ママにお願いしてから一週間たった。


「シンイさま、お届けものですよ。部屋の前に置かれていました。・・・・・差出人は不明のようですが。」


 ええっ!?なにそれ?差出人不明って物凄く不審じゃない!?


「中身を確認いたしますので、しばらくお待ちを。」


 ガサッゴソガサゴソッ


「はぁ・・・・。やっぱりですか・・・。」

「え?なに!?」


 不審物!?


「あなたが欲しがってたゲームですよ、ほら。」


 そういってポイッ、となにかを投げてくる。


「ああっ!!本当だ!!『カレーの冒険Ⅲ』だ!!なんで!?」


 凄く嬉しい!!


「もしかしてマリリンが!?」

「違いますよ・・・・・。」


 じゃあ、サンタさんかなっ!?



 * * * *



「むにゃむにゃ・・・・・。カレー・・・・・。」

「カレー・・・・?」



 * * * *



「アヤメ王国が我々の国を攻めて来たそうです。」


 え・・・・・?


「なんで!?アヤメとは同盟を結んでいたはずだよね!?」

「同盟を切るとの手紙が女王さまに届いたそうです。」

「でも・・・でも・・・・・。」

「アララギ金山を譲れば撤退し、再び同盟を結ぶとのこと。」


 アララギ金山を譲ったりなんかしたら、この国は財政難になっちゃうよ・・・・・。


「女王さまは兵士を集め、応戦することをご決断なされました。すぐに本格的な戦争がはじまることでしょう。」


 ・・・・・・・・。


「私は・・・・どうすれば・・・・・。」

「残念ながら、なにもできることはありません。」


 そうだよね・・・・・。



 * * * *



「はぁ・・・はぁ・・・・なんで・・・?どうして・・・・?」

「おや、少し息が荒くなっているような?」



 * * * *



「モクレン王国は敗戦いたしました・・・・・。」


 え・・・・・?


「アララギ金山はアヤメ王国の支配下となりました・・・・。国自体は支配下に置かれなかったようですが・・・・・・・。」


 アララギ金山がなかったら、この国は成り立たないよ・・・。


「女王さまは・・・・・・・いえ。」

「なに!?ママになにかあったの!?」

「何も・・・ありません・・・・・。」


 この戦争の責任を取らされたりしないよね!?攻めて来たのはあっちでしょ!?


「ねぇ、お願い・・・・。マリリン・・・・・。」

「うっ・・・・・。聞いても、知っても、辛い・・・だけですよ・・・?」

「それでも!!」


 なにか、できるかもしれない・・・・。


「今日の午後十二時、女王さま・・・・・ハクレンさまはマグノリア広間にて公開処刑されます・・・。」


 ・・・・・・・・・!!


「先の戦争の責任を取らされる、そうです・・・・。シンイさまは次期女王さまですが、あちらはこちらの国を滅ぼすつもりはないため見逃されたようです・・・・・・・。」


 ・・・・・・・・・・。


「シンイさま、絶対に・・・絶対に行ってはいけませ、シンイさま!!」


 バタンッ


 部屋から飛び出し、城から飛び出し、マグノリア広間に向かって走り出す。


「ママッ、ママッ・・・・!!」


 行かなきゃ・・・・!!行かなきゃ・・・・・!!止めなきゃ・・・・!!



 * * * *



「はぁ・・・・はぁ・・・・。ママ・・・・ママ・・・・・!!!」

「おやおや、本格的に辛そうに・・・・・。」



 * * * *



「はぁっ・・・・!!着いた・・・・!!」


 人がいっぱいいる・・・・!!どうしよう、どこに行けば・・・・!?


「今日、王女さまの処刑が行われるんだってよ。」

「だからこんなに人がいるのか。」

「おうよ、おうよ。中央の方に行けば良く見えると思うが、見に行くか?」

「いや、俺はいい。そういうものは好きじゃない。それに、王女さまのことは尊敬していたから・・・。」


 中央の方か・・・・。行かなきゃ・・・・!!


「すみません・・・!!通してください!!お願いです!!」

「いってぇな!!」

「ひぇっ!!ごめんなさい!!」

「ちょっと突き飛ばさないでくださる!?」

「はいっ!!すみませんっ!!」

「ワンッ!!」

「うわぁっ!!噛まないで!!」

「にゃー!!!」

「ひ、ひっかかないで!!」

「痛い!!ぶつからないでよ!!」

「本当にごめんなさい!!」


 はぁはぁはぁ・・・・。あと、もう少し・・・・。


「ごめんなさいっ!!」

「痛いです!!」

「ごめんなさい!!」

「足踏むな!!」

「ごめんなさい!!」

「うわっ!!」

「ごめんなさい!!」


 着いた!!ここから先だけ人がいない!!!真ん中だけほとんど人がいなくて・・・。あ・・・・!!


「・・・ッ!!!」


 そこには腰に刀を差した白っぽい銀色の髪の人と死刑執行人らしき人間と・・・・・・・・手と足と首を固定され、ギロチンの前の台に押し倒されたママがいた。長く、美しかった髪も短く切られてしまっている・・・・・・。


「ママッ!!!」


 周りが騒がしいせいで声が届かない。よし、もう一度。


「ママッ!!!!!」


 ママがこちらに目をむけ、少し目を見開いたような気がした。もしかしたらあっちにまで声が届いているのかも!!あの偉そうな感じの白銀の髪の人にも声が届くかもしれない!!そうしたら、ママの処刑を・・・・・・。とにかくもう一度!!


「マ


 口を何かにふさがれた。


「おやめください!!早くこの場を去りましょう!!女王さまもそれを望まれています。」


 マリリン・・・・・・。そんなこといわれたって・・・・。


「お願いします。暴れないでください!!」


 嫌だよ!!もしかしたら処刑を止められるかもしれないのに!!


「ただいまより、刑の執行を開始する!!」


 白銀の髪の人の声が響く。


「ハクレン・モクレンはギロチンによる・・・・死刑!!!」


 そんな無情な言葉とともにギロチンが落とされる。


「******」


 ママはこちらを見つめながら、声にはださずに唇だけを動かした後、不敵な笑みをこぼした。


 ザシュッ


「キャー!!!!」


 バシャッ


 顔に・・・生温かくて・・・・・さらさらしたものがかかった。なぜか・・・目の前が・・・・真っ赤だ・・・・・。


 あれ・・・・・意識が・・・・・。


「ああっ!!シンイさま!!・・・・くっ、許しませんよ!!!グラジオラス!!ハルサフラン!!」


 ママ・・・・・酷いよ・・・・。どうしてあんなことを言ったの・・・・?



 * * * *



「・・・・うっ・・・ひっく・・・ひっく・・・・。ん・・・・?」

「おはようございます。」

「あ、スノウさまおはよう・・・・・。」

「随分魘されていたようですが。」

「あ、うーん?ちょっとね。」

「そうですか。では仕事の続きをはじめましょうか。」

「うげぇ・・・・。でも、うん・・・・やらなきゃ・・・・・・・。」

「おや、貴方がちゃんと仕事をしようとするとは珍しい。」

「そう?いつもだよ!!」

「どの口がいいますか。」

「ごめんなさい。・・・・あ、今日はスノウさまがここにきてから半年たったからお祝いパーティーを開こう!!」

「そんなことを考えている暇があるのだったら、そちらに回す仕事を倍にしますよ。」

「酷いよー!!!」


 こんな日々がずっと続くといいなぁ・・・・・。






あれ?スノウさまの登場シーンが少な(ry

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