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ドキドキ!!お守り役さまとのお話タイム!!

ごめんなさい・・・・・・・。遅くなりました・・・・。ってこれ、いつも言ってますね。ごめんなさい・・・・。

「ああ、可哀想なシンイさん。」


 そういって、スノウさまは私の頬を撫ぜる。


「わからない・・・・・。マリリンの言葉は嘘なの?」


 嘘には見えなかった。でも、少しだけ疑惑も深まった。あの取り乱し方に少し恐怖を感じた。


「あのお方の預言と私を執拗に疑うことからして・・・・まぁ、あのお方が貴方を不幸へと導く方でほぼ間違いないでしょう。」


 思いなしかスノウさまの声が上ずっているような・・・?気のせいかな?


「それに月に誓うなんて・・・ねぇ?」


 月・・・・?なんかあったっけ・・・・?


「月じゃなんか駄目だっけ・・・・?」

「ええ。駄目ですとも。」


 なにが?


「だってほら、月は不実だと言いますでしょう?」


 そうだっけ?


「月ごとに姿が変わるでしょう?月は。だから月は不実なのです。そんな不実な月に誓うなんてあの方を信じてはいけないと自ずから伝えているようなもの。」


 へぇ・・・・。でもたまたまじゃない・・・・・?


「とにかく・・・・・あの方を信じてはいけませんよ?」


 ・・・・・・・・・。


「・・・・・わかった・・・・接触は・・・・・最低限にする・・・・・・。」

「それが正しい決断ですよ。ああ、他の方・・・・私以外の人間への接触も最低限にした方がいいかと。」

「なんで・・・・?」

「貴方を不幸へと導くのはほぼ確実にあの騎士だと思われますが、他の人間の可能性が無きにしもあらず。絶対的に違う私を除いて人との接触はなるべく減らした方がいい。」


 ・・・・・・・そこまでやらなきゃだめかなぁ・・・・・。


「・・・・・わかった・・・・・。」


 その私の言葉を聞くと、スノウさまは満足げに私の頭を撫でた。


「・・・・ねぇねぇ、

「ああ・・・・・!!申しわけありません。ちょっとした用事を思い出しました。十分程度で帰ってくるので。」


 なにしにいくの?って聞きたいところだけど、どうせ答えてもらえないから聞かない。でも気になる・・・・。あ、そうだ!!!


「それでは・・・・・この部屋で良い子で待っているんですよ・・・・・?」


 そういってスノウさまは部屋から出ていく。

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 扉が完全にしまった。今から十秒。

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 よし、私は今からストーカー・・・じゃなくて、スパイだ!!足音を抑えて、扉をこっそりと開ける。


 キィィー


 ひぃいいい!!!扉から音がぁああああ!!!!ちょっとこの扉、油もっとさしといてよ!!!


 ゴ、ゴホンッ!!私は冷静でクールなスパイ。扉の音ごときでおびえる人間じゃないよ!!で、えっと調査対象者は・・・・・ちょっと先に発見!!こちらの様子は・・・・気づいてない!!


「ふふふっ・・・・。」


 スノウさまが・・・・一人で・・・・笑ってる・・・・!?これは不気味すぎる光景だ!!いつかなんか言われたときに言い返すネタにしよう!!


「ねぇあなた、ちゃんと付いてきていますか?」


 ヒィイイイイ!!!ば、バレてる!?


「シャアーッ」


 んんっ・・・・?もしかして違った?って、蛇!!こわっ!!スノウさまのすぐ後ろのあたりを這ってるよ!!というか、いつのまにかあんな蛇いたの!?間違って踏まなくってよかった・・・・。


「ああ、よかった。ウフフフ・・・・。」

「シューッシュー」

「ええ、なんたって・・・・ウフフフッ・・・・・。」


 もしかしてスノウさまってさ・・・・・蛇と喋れるの・・・・・?

 

「シューッシュー」

「・・・・・少々惜しい気もしますが・・・・・私も所詮、本質はなんら神と変わらなかったということですよ。」


 いや、蛇を操れるって言ってたし喋れても可笑しくはないんだけどさ・・・・・・。


「シャーシャーシャー」

「ふふふ、冗談ですよねぇ?」


 ヤバい!!スノウさまと私じゃ足の長さが違い過ぎて、同じゆっくり歩きだと置いてかれる!!


「シャシャッ」


 あ、小走りだと同じくらいの距離を保てる!!全然関係ないけど、どうしてスノウさまこんな暑いときも赤いショール羽織ってんだろ。


「ああ・・・!!良いことを思いつきました。あちらへは貴方に行って貰いましょう!!」

「シャッ」

「なんです?なにか不満があると?」

「シャーシュー」

「なるほど・・・・・。そうですか・・・・・。」


 よくわからんけど、スノウさまが急にしゃがみこんでヘビに微笑みかけた!!怖い!!頬に手を当てて可愛くしてるつもりかもしれないけど、雰囲気と相まって怖いだけだよ!!絶対やめた方がいい!!


「いってらっしゃい。」

「シャッー」

 

 首をこてんってした!!怖い!!あ、立ち上がってまた歩き出した!!


「シャーシャーシャー」

「クククッ。」


 んんっ!?外庭にでたぞ!?どこかにいくつもりかな?えーと、あと、懐からなにかとりだした・・・?


「この文を届けて・・・・・・。」


 ファッ!?この声は・・・・マリリンだ。スノウさまのことは取りあえず置いといて、声が聞こえてきた方向を見ると、マリリンが白い鳩を手の上にのせているのが見えた。鳩をのせている手とは逆の方の手には白い封筒・・・手紙かな・・・・?が握られていた。


「ヒガンバナの王城に・・・・・・・。」


 ヒガン・・・・バナ・・・・・・?なんで・・・・・?あの国にはあの人が・・・・。いや、そうじゃなくて、それ以前に、手紙とかだったら郵便局に行けばすぐに届けてもらえる。だから普通は手紙とかは郵便局に持ち込む。・・・・・・表沙汰にできない手紙以外は。それにマリリンは王城に届けて、といった。王城へ表沙汰にできない手紙を送るなんて・・・・。・・・もしかしたら・・・マリリンは・・・・・・・。噂だけど・・・・ヒガンバナはモクレンを滅ぼそうとしてるなんて話もあるし・・・・。いやいやいや!!やっぱりマリリンに限ってそんなことは・・・・・でも、緑の目のこともあるし・・・・。いや!!待て!人を疑うなんてよくない!!スノウさまの間違いの可能性もあるわけだし!!スノウさまにはああいったけど、やっぱり皆との接触を最低限にするなんてやめよう!!スノウさまも言えばわかってくれる!!うん!マリリンの良いところ沢山伝えr


「・・・・私がしていることは、裏切りなどではないのです・・・・・。シンイさまなら・・・・わかってくださる・・・・・きっと・・・・。」


 裏切り・・・?嘘、だよね・・・・?違うよね?でも、だったら、なんで裏切りじゃないなんて自分に言い聞かせる必要が・・・。わからない・・・・。・・・戻ろう、部屋へ。なにも、なかったことにしよう・・・。ここであったことも、ここで思ったことも・・・全部・・・・。



 * * * *



 私が部屋に帰ってきてから少ししてスノウさまが帰ってきた。 


「おや・・・まぁ・・・!シンイさん、酷い顔をしていらっしゃる。私がいない間に何かありましたか?」

「え?なーんにもないよ?」

「そうでしょうか?その割には顔色が・・・・・・

「ねぇ!!スノウさま!!カレー作ってよ!!」 

「構いませんが・・・・・。顔色が悪い理由を言わない悪い子にはつくれませんねぇ?」

「バーカバーカ!!スノウさまのバーカ!!とにかくカレーを食べたい!!」

「シンイさん・・・・・?本当に可笑しいですよ・・・・?」

「カレーぇっ!!そらっ!!カレーぇっ!!」

「本当にどうしたのですか・・・・・?」


 スノウさまの困惑した顔は一日続いた。





これから先の話はただひたすらに暗い!!だけかも・・・・。

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