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旅の始まりはβテスト  作者: たくわん
プロローグ編
5/7

5話 知り合いが増えました

お待たせしました。ペット連れの人との交流回です。それではどうぞ。

食事会の会場はレストランを立食形式に変えているようでペット可のスペースが奥の方に設置されているようだ。

ペット可スペースを見渡すとペットを連れて来ている人は20人は居ないみたいだ。

食事会が始まり自分の分とマタタビの分の食事を持ってくるとさっそくトウカが先ほどの話の続きを話すよう言ってきた。


「簡単に説明すると人間用のVR機器を動物用に調整してペットも一緒にVRMMOに参加できるようにできますって言われたんだよ」


「!そうなんですか!」


「しかも、脳波を使っているからVR内に限って言えば会話もできるし、トレーニングが必要だが人間型のアバターも使えるらしい」


「・・・そんなことってあるんです『おにーさんの猫ちゃんもプレイするんですか!?』・・・ね」

トウカが話し切る前に俺と同い年位と思われるサイドポニーを揺らしながらモデルのような女性が勢いよく話しかけてきた。



「え、ええ、そうですよ。マタタビが一緒にプレイしたいと言ってくれたので・・・」

ちょっと勢いに押されんながらそう答えると


「言ってくれたっててことは、おにーさんはもうVRを体験したんですか!?猫ちゃんと話したんですか!?ズルイ!」

さらに勢いよく食いついて来た。


「ちょ、ちょっと落ち着いてください。いったん落ち着いて自己紹介からしましょう。私はキャラネームがイップクの予定なのでイップクと呼んでください。敬語はいりません。こっちが相棒のマタタビです。ゲームの中ではマタタビと冒険する予定です」


「ご、ごめんなさい。興奮しちゃって。私の名前はいと『ストップ、折角のVRMMOなのでキャラネームにしませんか?』えっ、あっ、はい。キャラネームはマリーです。ゲームの中では洋服作ったりしたいと思ってます、私も同い年ぐらいだと思うので敬語はいりません。よろしくお願いします。こっちは愛犬のチャコです!」

チャコはトイプードルかな、ちっこくて可愛い。


「私は鍛冶師希望でトウカと言います。ペットは居ないですがよろしくお願いします」


「よろしく!それじゃ話戻すけどイップクは一足先にマタタビちゃんとお話ししたんですか?」


「ええ、ペットと一緒にゲームに参加できると言われた時にマタタビに確認を取りたいっと言ったら、会話だけなら少し時間をもらえれば会話位ならできますと言われたのでお願いしました」


「ズルイ!私の時はそんなこと言ってくれなかったのに!」


「話を詳しく聞かないで了解したんじゃないのか?俺なんて最初に話を聞いたとき『動物実験に協力しろってことですか?』って殺気出して脅かしちゃたし、話をしてくれた担当の医師さん顔を青くしながらいろいろ説明してくれたよ」


「なにしてるのよ(ですか)」

そんな二人して呆れ顔しなくてもいいじゃん。


「いや、大事なことでしょ。簡単には決められないよ」


「まぁ、確かにそうですね。私なんか驚きと興奮で即決しちゃったし・・・失敗したかな詳しく話を聞けばよかった」

即決ですか、マリーが担当さんに食いつく姿が目に浮かびます。


「イップクが聞いた話を聞かせて貰ってもいいかな?」


「我々も聞かせて貰ってもいいかね?」

60代ぐらいの色黒の恰幅のいいオールバックに無精ひげの男性が話かけて来てきて、気が付いたらいつの間にか5人に囲まれていた。


「失礼、そちらのお嬢さんの話声が聞こえて気になってしまったんだよ」

そう言ってマリー方を見ると、マリーは恥ずかしくなったのか顔を赤くしながら俯いている。


「ふむ、まずは自己紹介でもしようか。ワシの名前『キャラネームにしましょう』・・・うむ、キャラネームは親方の予定だ、名前の通り物作り全般を仕事をする予定だ。そしてこいつが猫のタマだ。1人と1匹共々よろしく頼む。」

親方か・・・似合いすぎだな。

そしてタマ・・・こっちはでっぷりしていてふてぶてしい感じがする、タマじゃなくてボスって感じです。

親方が挨拶すると次々と自己紹介してきた。


「自分は柚子胡椒ッス。ペットはマンチカンのヒメッス。とりあえず冒険がしたいッス。よろしくッス」

なんか茶髪ロン気でチャラい感じの奴だな。

ヒメは最近人気のマンチカンか、短い脚でぽてぽて歩く姿が可愛らしい。

そんな名前でいいのか?まあ、本人が納得してるならいいのか。


「僕はヤマザキです。実家がペット変えないのでゲームの中でモフモフしたいです。よろしくお願いします」

実名なのか?眼鏡をかけたヒョロヒョロっとした感じの少年が挨拶してきた。


「私はエリザベスにする予定ですわ。エリーと呼んでくださいませ。こちらがハスキーのハヤテですわ。魔法使いになる予定ですの。よろしくお願いいたしますわ」

お嬢言葉和は素なのか?ロールプレイか?後で柚子胡椒が苦笑いしている・・・ロールプレイっぽいな。

ハヤテはまだ子供らしくまだ、名前ほど精悍さが無い。

今後に期待だな。


「俺はロック。盾と斧でバリバリの前衛を目指すぜ!相棒はアイリッシュ・ウルフハウンドのリキオーだ」

ロックはデカい、俺も日本人にしては大きいのだがさらにデカい。

190cm以上はあるし何よりボディビルダーの様にゴリゴリのマッチョだ。

そしてリキオーだが、こちらもデカい。

体長1mはあるだろう、そしてウルフハウンド名の通り狩猟犬らしい精悍さがあり強そうだ。

このペアはどこに居ても目立ちそうだ。


「トウカです。鍛冶師希望のこ・う・こ・う・3・ね・ん・せ・いです。ペットは居ません。お願いします」

・・・誰も子ども扱いしてないですよ、そんなに高校生を強調しなくてもいいんじゃないでしょうかトウカさん。

・・・訂正、柚子胡椒とヤマザキが驚いた顔をしていた。

ちょっと敏感すぎやしませんか?


「マリーです!洋服なんか作りたいと思てます!こっちは愛犬のチャコです!よろしくお願いします!」

マリーは誰が相手でも元気いっぱいだな。


「自己紹介ありがとう。イップクです。こっちが相棒のマタタビです」


「うむ、自己紹介も終わったところで先ほどの話を聞かせて貰ってもよいかな?」


「ええ、構いませんよ。俺が聞いた説明ですが・・・」

俺は安達医師から聞いた話をみんなに話した。


「・・・これが俺が聞いた説明ですね。」

説明を終え全員の顔を見回すと何人か難しい顔をしていた。


「ペットと一緒に遊べるのは羨ましいですね」

トウカはマタタビを撫でながら羨ましそうにつぶやいていた。


「なるほどなぁ、性格によっては仲違いする可能性もあり得るわけですね。言葉が通じるが故の問題でしょうね」

ヤマザキはペットが居ないからか冷静に問題点を理解していた。


「そんな事よりも人間型になれる方が重要よ!」

マリーは問題点より人間型になれることに興奮しているようだった。


「でも、人型の体に慣れるまで時間が掛かるうえに、現実に戻った時にフラフラしてしまうのですのよ?いくら大きな問題がないと言われても不安になりますわ」

エリーは人間型に興味があるようだが、ハヤテの体調が気になるようだ。

まあ、ハヤテは子犬だから余計に気になるのだろう。


「俺たちには関係ない話だな!リキオーは狩猟犬だからこのままで十分だ!」

ロックは余り気にしてないようだな、発言内容がまるで脳筋だな。

見た目通りの脳筋のようだ。


「・・・ヒメに振り回されそうッス。だが、それもまた良しッス」

柚子胡椒はヒメをお姫様扱いでもしているのだろうか?

まあ、本人がそれで納得しているならそれでいいのだが。


「なるほどな、これは悩ましい問題だな。ところで話し振りからからするとイップクはどうするか決めたのだろう?」


「俺はマタタビの強い希望で人間型にしてもらいますよ」

俺はマタタビと話した経緯を説明した。


「なるほど、結局ペットとと話して決めるのが一番か『ちょっと職員の人に聞いてきます!』あのお嬢さんは落ち着きがないな、せっかくの美人なのに残念な感じがする」

そう言って親方は苦笑いをしている。

その意見にはおおいに賛成だ、もう少し落ち着けばモテるだろうに・・・いや、普段の生活知らないから解らないけど・・・。


「聞いてきました!明日のキャラメイクの時間に余裕を作ってあるのでそこで話し合って決めれば大丈夫みたいです!」

なるほど、本来はキャラメイクの時に説明する予定だったのかな?


そうして説明が一通り終わるとのんびり雑談に移った。

如何やら5人はもともと知り合いではなくゲームコーナーで遊んでいた時に意気投合したらしい。

親方が5人組に入っているのが意外過ぎると言ったら苦笑いされた。


ペットたちも特に喧嘩することもなくじゃれあったり、のんびりしたりしている。

途中、ヤマザキがペットたちに突っ込んでいき大喜びでモフっていた。

まあ、猫組は迷惑そうな感じでしたが仲良くなれたようで一安心です。


生産組はゲーム内で協力して良い物を作ろうと意気込み協力体制が出来たようです。

冒険メイン組はタイミングが合ったらパーティを組もうと約束して食事会が終了した。


いよいよ、明日はキャラメイク、そして冒険のスタートだ。



いかがでしたでしょうか?次回ようやくゲームに進めると思います。次回もよろしくお願いします。

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