ティタノマキア・巨人殲滅戦4
某巨大ヒーローならもうアレが点滅して、いや、もう時間過ぎてるから死んでるな。
俺もさすがに疲れてきた。
なにせ巨木の一撃を何度か喰らった上に80近い敵を一気に相手したわけだしな。
残り30といえどさすがに少し休みたくなってくる。
だが、俺に休む暇は無い。
なにせ俺の必殺ともいえるイルミネート光線を無効化させる奴が28体も残っている。
ついでにスキンヘッドの厳つい兄貴が二体いるが、こいつらはボディビルしてるだけなのでほぼ無視しても良いだろう。
肉弾戦しかないようなので、近づいてきた所をイルミネートキックで迎撃すればいい。
なので問題は一つ目入道。
全く、一つ目族は俺に取っちゃ厄敵だな。
ここが踏ん張りどころだと気合いを入れて、俺は一つ目入道へと跳躍。
イルミネート光線こそ纏えないが、巨体を生かした飛び蹴りをぶちかます。
さすがに物理攻撃に耐性は無いらしく無防備に首筋に受け入れる一つ目入道。
よし、体力的には疲れるがこの程度ならなんとかいけそうだ。
が、ただの飛び蹴りで倒しきることはできなかったらしく、起き上がろうとする一つ目入道。
俺は即座にそいつの頭を踏んづけ、思い切り首をネジ曲げた。
嫌な音と衝動が響くが気にせず近くの一つ目入道に掴みかかる。
「リュアッ!」
気合いと共に背負い投げ。さらにトドメのエルボドロップ。
倒れた所にギガスが一体突っ込んで来たので横に転がりイルミネートスラッシュで真っ二つ。どうやら防壁を張り損ねたようで、一つ目入道が巻き添え食らって散っていた。ラッキー。
しかし、一体一体倒すのは疲れるな。何かいい方法は無いだろうか?
そう思った時だった。
突然、一つ目入道の一体が崩れ落ちる。
なんだ? と思った俺の視界に、別の一つ目入道に走る一人の女性が映った。
さすがに信じられなかったが、あいつが……倒したのか?
ただの人間だろ? なんで巨人を……
「月下暗殺拳、巨人殺し・心血粉砕拳!」
女性は一つ目入道の足元に向うと、その拳を思い切り踝に打ち込む。
本来、ただの人間の攻撃を巨人が意にすることはないはずなのだが、その攻撃は違った。
打ち込まれた拳の辺りから、一つ目入道の血管が浮き出るように膨張を始める。
それは踝から足に、太ももに、下半身に全身に。
やがて心臓に達した瞬間、一つ目入道が吐血と共に倒れ伏した。
その頃には女性は別の一つ目入道へと走り寄っていたため、倒れた一つ目入道の巻き添えで命を散らす事は無かった。
恐ろしい相手だ。
まさか拳一つ受けただけで即死させられるとは。
敵ながら殺された一つ目入道につい同情したくなる俺だった。
仲間でよかった。あんな女が敵としてやってきたと思うと、俺は生きた心地がしない。
なにせ巨人というだけで周囲に眼が行き届きにくくなるんだ。
それを足元で攻撃されれば、避ける暇などありはしない。
気付いた時には既に致命傷を受けた後というわけだ。
おそらく、あの攻撃、俺にも有効だと思う。
本当に敵じゃなくてよかった。
さらに伊吹冬子ととつめが逆鱗の眼光を乱射しながら一体一体確実に一つ目入道を屠りだす。
予想外の援護でまたたく間に一つ目入道が減っていく。
これなら徒手空拳でも十分倒しきれそうだ。
最後のギガスが伊吹たちに向け移動する。
どうやら一番の脅威だと認識したらしい。
でも、多分倒している数は一番少ないはずだ。
丁度逆鱗の眼光を打ち終えた後だった伊吹たちはさすがに驚いた表情でギガスを見上げる。
そんな二人にギガスは脂ぎった足を振り上げた。
押し潰す気か!?
「リュアァッ!!」
俺は地を蹴り地上すれすれを滑空する。
スライディングヘッドでギガスに掴みかかると、そのまま上空へ向けて飛び上がった。
ああ、クソ、なんでこんな油ぎってんだよ!
後で手を洗いたい。
鰻を持った気分で俺は上空数百メートルからギガスを放り投げる。
一応、人の居ない場所をと思って投げたのだが、そこが丁度聖龍華が無双中の場所に近かった。
マズッと思った俺だが、投げ飛ばされたギガスはティアラザウルスのティアラに突き刺さったようだ。
しかし落下の勢いを止めきれず、ティアラザウルスの首を折り、地面に激突していた。
それでも近くから血飛沫が絶えず上がっているので聖は無事だったようだ。
安堵の息をついて俺は大地に降りて行く。
折角なので降りるついでに真下に居た一つ目入道に蹴りをブチ込んでやった。
高所からの落下キックに骨が砕ける音がする。
よし、次……をと辺りを見回す俺だったが、そこに巨人は一人も残っていなかった。
どうやら俺以外のヤツが必死こいて倒してしまったようだ。
複雑な心境だが、とりあえず、俺の役目はひとまず終わったと見て良さそうだ。
でも。とりあえずこの姿のまま南の方も見ておこう。苦戦してたら大変だしな。
俺は最後にもう一度巨人族が残っていないか周囲を見回し、頷き一つ。
両手を腰に宛てて頷いた俺は、そのまま足を離して空へと飛んだ。
人物紹介(仮)
伊藤信之
アトミックマン・ヘルト
部隊構成(仮)
魔王軍
第一部隊 機動部隊(魔獣のみの構成)約2万 壊滅
第二部隊 騎馬部隊(魔獣に騎乗した魔族)約2万 壊滅
第三部隊 歩兵部隊(魔族のみの構成)約4万 残り約3千
第六部隊 巨人部隊 壊滅
第八部隊 南方奇襲部隊 約2万5千 残り約6千
第十一部隊 飛行部隊 約2万5千
第九部隊 西方奇襲部隊 約2万5千 竜巻により壊滅
第十部隊 東方奇襲部隊 約2万5千 残り約千
第四部隊 重歩兵部隊(高ランク魔族のみ)約1万 残り約97体
第五部隊 巨大獣部隊(攻城用・魔獣魔族混合) 約2千
第七部隊 精鋭兵・魔王 約百名
フルテガント王国軍
第一部隊(王国軍冒険者人猫族混合) 約4千名
第二部隊(勇者王国近衛兵暗部精鋭兵等)約9百名
魔法部隊(王国軍冒険者エルフ族混合) 約7百名
負傷者 約3千名
死者 約4千名
完全死 685名
医療部隊(王国軍冒険者妖精族混合) 約5百名
南方防衛部隊(魔法・医療部隊混合) 約5百名
遊撃部隊25名
竜部隊(赤龍王と黒竜は含まず)13名
伏兵部隊・西 970名
伏兵部隊・東 310名 + 4名
行方不明 1名
魔王軍戦経過報告(仮)
・大井手真希巴、ヌェルティス、増渕菜七による広範囲魔法での先制攻撃。
・三人の退却後、魔王軍機動部隊(獣部隊)を罠に嵌める。
・魔法部隊による追い打ち。
・機動部隊壊滅。
・龍華出陣。敵軍中央(重歩兵部隊)にて無双開始。
・機動部隊の後詰、騎馬部隊と第一部隊が激突。
・騎馬とさらに後詰の歩兵部隊が合流。
・綾嶺の自業自得な危機で超幸運効果発動により大井手が助っ人に入る。
・重圧魔法が無くなり騎馬部隊が本格的な行動を開始。
・大井手が持ち場に戻り魔法再開。
・騎馬部隊と歩兵部隊の一部が左右の森へと侵入。遊撃部隊が迎撃。
・巨人部隊最前線に出現。
・巨人部隊一つ目兄貴たちによる一斉射。
・増渕により一斉射の防衛成功。体力が尽き増渕死亡(仮死)。
・巨人族対巨大宇宙人&竜族
・南方防衛戦
・西東より新たな奇襲部隊出現
・伏兵出現
・西方防衛戦
・東方防衛戦
・作戦名【トラ・トラ・トラ】発動
・竜族撤退。宇宙人孤軍奮闘
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