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南方防衛戦1

 桃栗からの緊急連絡を受けた俺は、遊撃部隊を率いてフルテガント王国へと舞い戻った。

 北側から城門に入り、そのまま南門から抜ける。

 飛行可能なアグニやユニコペガサスは俺達より先んじて南の防衛へと向かって貰った。


 先に向ったのはアグニ、ユニコペガサス、ハーピー三姉妹、ついでにアグルジャブ。

 黒竜も空を飛べるのだが、ヌェルが俺の側を歩いているせいで、その上空をゆっくりと舞っている。

 彼女専用の飛竜だからとそこまでする必要はないと思うのだが、黒竜がどうしてもヌェルと一緒に行くと言ってはばからないので放置することにした。


 なんだかんだで黒竜のヤツ、ヌェルを気に入っているようだ。

 まぁ、パートナーになるのだからむしろ好都合といったところか。

 ヌェルのヤツ、あんな性格なのに、よく気に入られたな。


「それにしても、無事でよかったですね菜七さん」


 イチゴの言葉に増渕が「ああ」と答える。

 彼女も桃栗に南のフォローをしてくれと頼まれたのだ。

 目的地が同じだし、一緒に居た事もあり、増渕も同行する事になった。


 無駄にカマプアアがナンパしていたが、増渕がステータスを開いて見せてやると、顔面蒼白で逃げ出したりする一幕があった。

 今はアルケニーに言い寄って迷惑そうな顔で対応されている。


「それで、増渕、見たか伊藤の戦い」


「ん? ああ。あいつがアトミックマンだったとはな。かなり驚いたよ」


 なにせ俺たちは子供のころからTVで見ていた英雄だ。

 個体名は違うだろうが憧れというかなんというかはそこいらの自称ヒーローに出会うよりもテンションが高くなる。


 かく言う増渕も幼い頃から特撮を見ていたらしく、アトミックマンだった伊藤に対する好感度は鰻昇りに見える。

 興奮して正義の味方について話す増渕は貴重を通り越して希少だった。


「来たわね薬藻」


 南門を出た時だった。

 先に展開されていた部隊から一人の少女がやってくる。

 というか、どう見ても、ネリウだ。


「ネリウもこっちなのか?」


「ええ。魔法部隊は半分に分かれる事になったみたい。私はティタニアさんとこっちを押さえる役。伊吹たちは今まで通りらしいわよ」


 と、言いつつ南へと視線を向ける。

 その先には黒い丘。物凄い数の魔物がひしめいている。


「アレが敵。奇襲にしては随分と大所帯ね」


「河童……にリザードマン、ゴブリン、オーク、あと鎧の化け物エトセトラエトセトラ。もはやジャンルも無く混成部隊って奴だな」


「数は?」


「ん。2万越えてるらしいわ。で、こっちはエルフとヒューマンの魔術師に治療役の妖精。これで約6百人。これに遊撃部隊をプラスするの。ふふ。絶望的」


 やってられないわ。とネリウは両手を掲げて首を竦める。


「となると、前面に出れるのは俺達だけになるのか?」


「エルフが接近に参加してくれるらしいわ。彼らは魔術だけじゃなく狩りで戦いもやってるらしいから、王国軍の魔術師よりはまだ使えるみたい」


 となると、結局俺達が魔術部隊を護りながら闘うのが確定してるわけか。

 ふむ。戦略練った方がよさそうだな。

 まずは、アグニと黒竜で上からドラゴンブレス吐きまくって敵の数を減らして貰おう。


 それからヒットマンオレンジたちは狙撃を、ジェネラルモンキーは指揮権を与えて任せた方がよさそうだな。

 あとは……ヌェルは今、赤城から貰った輸血パックをチューチューしているところだ。どうやら接近戦を行う気満々らしい。あの大魔法は使わないのだろうか?


 イチゴに視線を向ける。

 イチゴは魔法使いなので後方で魔力砲台になって貰うのが一番だろう。

 ネリウの横にでも居て貰うか。

 後は俺だが、これはまぁ接近戦でいいだろう。


 とにかく、今回は防衛戦だ。絶対に城門を抜かせる訳にはいかない。

 俺達が抜かれれば魔法部隊になす術は無いだろう。

 ならば絶対に抜かせない事を前提とした配置をしなければならない。


「アグルジャブ、にっちゃうぐれいとは魔法部隊の護衛を頼む。絶対に抜かせるな。他のヤツは全員突撃、一匹も打ち洩らすなよ! あ、おにぎり男爵は後方待機な」


「主よ。吾輩に対して随分と差別的ではあるまいか」


「じゃあ戦闘行くか?」


 おにぎり男爵が不平を言ってきたので戦闘に回してやろうかと言うと慌てて魔法部隊に走っていった。

 嫌なら聞くなよな。


 俺はイチゴたちと分かれヌェル、増渕と共に最前線へと向かう。

 少し遅れてテイムモンスターたちもやってきた。

 さぁて。出来るかわからんが、防衛成功目指して闘うか。

 にしても……敵の数が多すぎる。防衛成功……できるといいな。無理そうだけど。

 いやいや、やる前から無理だと思わないようにしないとな。


「八重閃光弾!」


 先制攻撃とばかりに増渕が攻撃。八つの光弾が敵軍へと襲い掛かった。

人物紹介(仮)


 武藤薬藻

   改造人間・フィエステリア・ピシシーダ

 ヌェルティス・フォン・フォルクスワーエン ≪田中ナナシ≫

   吸血鬼・真祖

 増渕ますぶち 菜七ななな≪ナルテア・ナルティウス・ナーフェンデ≫

   転生者・元魔王

 山田やまだ八鹿やしか≪ネリウ・クラリシア≫

   魔法使い・王女


 部隊構成(仮)


  魔王軍

   第一部隊 機動部隊(魔獣のみの構成)約2万 壊滅

   第二部隊 騎馬部隊(魔獣に騎乗した魔族)約2万 壊滅

   第三部隊 歩兵部隊(魔族のみの構成)約4万 残り約8千

   第六部隊 巨人部隊 約百体

   第八部隊 奇襲部隊 約2万5千

   第四部隊 重歩兵部隊(高ランク魔族のみ)約1万 残り約百体

   第五部隊 巨大獣部隊(攻城用・魔獣魔族混合) 約3千数百体

   第七部隊 精鋭兵・魔王 約百名


  フルテガント王国軍


   第一部隊(王国軍冒険者人猫族混合) 約7千名

   第二部隊(勇者王国近衛兵暗部精鋭兵等)約9百名

   魔法部隊(王国軍冒険者エルフ族混合) 約7百名

   負傷者               約2千名

   死者                約7百名

   完全死               529名

   医療部隊(王国軍冒険者妖精族混合) 約5百名

   南方防衛部隊(魔法・医療部隊混合) 約6百名

   遊撃部隊テイムモンスター25名

   竜部隊(赤龍王と黒竜は含まず)13名


 魔王軍戦経過報告(仮)


 ・大井手真希巴、ヌェルティス、増渕菜七による広範囲魔法での先制攻撃。


 ・三人の退却後、魔王軍機動部隊(獣部隊)を罠に嵌める。


 ・魔法部隊による追い打ち。


 ・機動部隊壊滅。


 ・龍華出陣。敵軍中央(重歩兵部隊)にて無双開始。


 ・機動部隊の後詰、騎馬部隊と第一部隊が激突。


 ・騎馬とさらに後詰の歩兵部隊が合流。


 ・綾嶺の自業自得な危機で超幸運効果発動により大井手が助っ人に入る。


 ・重圧魔法が無くなり騎馬部隊が本格的な行動を開始。


 ・大井手が持ち場に戻り魔法再開。


 ・騎馬部隊と歩兵部隊の一部が左右の森へと侵入。遊撃部隊が迎撃。


 ・巨人部隊最前線に出現。


 ・巨人部隊一つ目兄貴たちによる一斉射。


 ・増渕により一斉射の防衛成功。体力が尽き増渕死亡(仮死)。


 ・巨人族対巨大宇宙人&竜族


 ・南方防衛戦


   ↑いまココ


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