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ハジマリの夜。(プロローグ)
*プロローグ*
草木も眠る、丑三つ時。そんな風に表現されるらしい、午前二時三十分。
しかし街のネオンは光り輝くし、マンションの灯りも垣間見えた。
亜樹《あき》は、窓の外の澱んだ夜空を反射して紅く光るガラス越しに、街を見下ろすのだった。
そして小さく、嘆息を漏らす。
雨が降り出した。
古風なドアを開け、雨に手を翳す。
「“雨宿”、光れ」
小さく亜樹が発した言葉が、彼方へ吸い込まれたその瞬間。
亜樹の身体は光に包まれた。
小5のときに考えたこの「セカイ」。
まだ、その欠片しか見せてませんが、楽しんで頂けたでしょうか?
いやいや、こんな駄作に「楽しむ」何て似合いませんが……ね。
この度、初めてこのサイトで投稿することとなり……嬉しく思います。
連載小説ですので、これからも応援していただけたら本当に嬉しいです。
では、またの機会に。
柚葉