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お掃除スタッフの内緒話  作者: すみっこのラスカル
第3話 商品管理部の音
6/9

                  2

それからしばらくの後、倉庫の入り口と社員食堂の掲示板に臨時の人事異動告知が掲示されていた。


人事異動(臨時)

今月末日付で、以下の告知をする。

商品管理部係長 石井嘉治 広島営業所 主任(降格)

同主任 佐久間弘毅 札幌営業所

以上。

本社人事部 取締役部長 松村治郎


理由は書いていない。

昼休み、社員食堂で3~4人が集まって小声で話していた。

「石井さん、降格されて広島って、それっておもいっきり左遷ですよねえ」

「まあね」

別の誰かが短く返した。

「なんかさあ、うちの商品、立て続けにネットオークションに出品されていたらしいよ」

「へーっ、そうなんだ」

「1ヵ月ほどで売り切って、乗用車1台分ぐらいは稼いだってことだよ」

「えっ?それぐらいの金額で?つまんないことしたねぇ。それ、もう終わってるでしょ」

あたしは流し台の下を拭きながら、その声を聞いていた。水の音に紛れて、それ以上の詳しい話は聞こえなかった。

 翌週末、倉庫の清掃はいつも通りだった。新しく着任してきた係長の名前が、掲示板に貼られている。カートンケースの積み方は、少しだけ変わっていた。床はきれいだった。埃の跡も、四角い積み抜けも、もう残っていない。あたしはロボット掃除機の後に付きながら、パレット隅に紙片屑を見つけて、ハンドクリーナーのスイッチを入れた。

 


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