57話 パパ気をつけてね!! わわ!? また!?
『チュウッ!?』
『チュチュウッ!?』
『キュイィィィ!?』
『キュキュキュッ!?』
僕の洋服を強く掴んで、僕にお話ししてくるモック達。でもみんな、今の変な黒い透明な光に慌ててるし、僕もビックリで。いつもなら言葉が分からなくても、半分以上お話しが分かるのに、今はぜんぜん分かりません。
「ルーパート!? 大丈夫!? どこも怪我はしていないわね!! 気持ち悪いとか、どこか痛いところはある!?」
「ルーパート!!」
ママが僕の体を触って、僕が怪我をしていないか調べて、パパがドラゴン姿のまま、僕の方へ来てくれたよ。
「ママ。ぼく、だいじょぶ」
「本当に? 本当の大丈夫なの? 見た感じ怪我はしていないのは本当みたいだけれど。本当に大丈夫なの?」
「うん」
「はぁ、あなた、ルーパートは大丈夫よ。後できちんと治癒師に見てもらった方が良いけれど、今は大丈夫そう」
「はぁ、そうか。良かった」
「母上!! ルーパートは大丈夫ですか!?」
「ルーパート、大丈夫か!?」
パパに何か言われて、使用人さんとメイドさん達に、何か指示を出していたレオンハルトお兄ちゃんと、エリオットお兄ちゃんも、僕達の所にきてくれたよ。
「2人共、ルーパートは大丈夫よ。今のところ怪我はしていないわ」
ママの言葉を聞いて、お兄ちゃん達がホッとしたお顔で笑いました。
「ねぇ、パパ、ママ、いまのブワアァァァッ、なぁに?」
「ママにも分からないわ」
ママも僕達もお兄ちゃん達も、みんなで山の方を見ます。
「マリアベル、ルーパートを連れて中へ。レオンハルトとエリオットは、私が指示した通りに動け」
「ええ!」
「分かりました」
「任せてくれ!」
「アルベリク、帰る前に山へ向かうぞ」
「ああ、分かってる」
「陛下、なるべく危険な行動は……」
「もし何かあるなら、いや、あれだけのおかしな光の爆発だ。何も起きていないわけがない。もしもの事を考えて、俺が自ら確認しておいた方が、後々いろいろと動けるだろう。お前がなんと言おうと、俺は行くぞ」
「はぁぁぁ、分かりました、どうせ私が何をしようと、いくらお止めしても、止められるわけもありませんし。いつものことなので、もう止めません」
「お前、あいかわらずダリルに迷惑をかけているのか」
「別にこれは普通の判断だろうよ。それに迷惑は……かけてないよな?」
「……よし、行くぞ」
パパが王様とダリルと一緒に、山を調べに行くって。僕はパパに行ってらっしゃいと、お怪我しないように気をつけてねって、パパに手を振ったよ。ドラゴンパパがニコッと笑って、そのあと山の方を見ます。
「さぁ、ルーパート、中へ入りましょう。ブランディン、コンラッド、ルーパートを」
「ああ!!」
「さぁ、ルーパート様」
お兄ちゃん達がパパに言われたお仕事をしに、僕よりも先にお家の中に入って行こうとして。ママはメイドさんに指示をするために、僕からちょっとだけ離れて。
ブランディンは、ぼくのちょっと前を歩きながら、あっちこっち動いてる使用人さんとかメイドさんたちに、僕が通るんだからフラフラするな、って言って。僕達より少し前に出て、僕が歩きやすいようにしてくれて。
そうして僕はお家に向かって、コンラッドと歩き始めようとしたんだ。モック達は僕の肩に乗ったままだよ。
でも僕が歩こうとした時でした。またお山から、ブワアァァァッ!! って何かが広がったんだ。




