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4話 神様の間違い、僕は日向空

 僕は、パパ達の所に生まれてくる前、日向空、小学3年生で。地球の日本で、お父さんとお母さんと3人で暮らしていました。


 僕ね、お父さんとお母さんの事が大好きで、毎日とっても楽しかったし、お父さん達と一緒にいられて、とっても嬉しかったです。

 

 でも空は、生まれた時からずっと病気で、いつも入院ばっかりしていたんだ。それでね、僕、死んじゃったの……。


 でも僕は死んですぐに、生きてるお父さんとお母さんと一緒に、神様に会ったんだよ。僕もお父さんもお母さんもビックリ。そして僕達は神様に、僕のお話しを聞いて、またまたビックリして、それからとっても怒りました。


 僕が生まれた時から病気だったのも、ずっと入院ばかりしていたのも、それから死んじゃったのも、全部神様のせいだったんだよ!!


 本当は僕ね、地球じゃないくて、他の世界に生まれて、とっても元気に生きるはずでした。でも神様は何かを間違えちゃって、僕はお父さんとお母さんの子供に生まれたの。でも本当は地球に生まれるんじゃなかったから、そのせいでずっと病気のままで、死んじゃったんだ。


 そのお話をしを聞いて、お父さんもお母さんもとっても怒りました。何でそんな間違いをしたのか、その間違いがなければ、僕は病気でずっと苦しまなかったし、死ぬこともなかったって。


 僕も怒ったよ。だって僕が苦しくて、ずっと寝てると。お父さんもお母さんも、とっても悲しい顔をしていて。それからいつも側にいてくれて、病院でも一緒にいてくれたけど、とっても疲れてる顔をしてたんだ。


 僕のせいでお父さんもお母さんも、とっても大変だったのに、それが全部神様の間違いのせいだったんだもん。


 でも……。もしも本当の場所に生まれてたらお父さんにもお母さんにも会えなかったから、それは許してあげたんだ。だって僕はお父さんとお母さんが大好きだから。


 それから神様は、僕達に怒られるのが終わったあと、いっぱいごめんなさいをしたよ。そして1つお約束をしてくれたんだ。


 お父さんとお母さんがお爺ちゃんお婆ちゃんになって、その後神様の所に来たら。そして僕が、本当は生まれるはずだった場所で、今度は元気に暮らして、やっぱりお爺ちゃんになって、その後神様の所に来たら。またお父さんお母さんに会わせてくれる、ってお約束。


 僕とっても嬉しいしかったよ。だって死んじゃって、もう大好きなお父さんお母さんに会えないと思ってたから。お父さん達も喜んでくれたよ。 


 そうしてお父さんとお母さんはお家に帰って、僕は、本当の生まれる場所へ行くことになったんだ。


 ただ、また会うまでは、僕は大好きなお父さんやお母さんを、お父さん達は僕の事を忘れなくちゃいけかったの。僕はとっても悲しかったです。


 でもまたすぐに会える、ちょっとバイバイなだけって、お父さんとお母さんが言ったんだ。ちょっとバイバイなだけ……。

 

 だから僕は、お別れまでいっぱいお父さんとお母さんとお話しをした後、嬉しい気持ちのままバイバイをして。お父さん達は僕の僕達のお家に帰って、僕は新しい世界の、新しいパパとママのお家へ行ったんだ。

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