34話 もう1回『でぃめんしょんしゅとれじ!!』
「パパ、ママ、せいこ?」
「あ、ああ、成功したぞ」
「そ、そうね、たぶん成功だと思うわ」
『なぁなぁ、もう1度やってみようぜ!!』
『そうだぜ! 次にできたら、もしかして完璧にこの魔法が使えるって事なんじゃないか!』
『さすがに2回じゃ分からないわよ。もう少し練習しなくちゃ。でももう1度やってみましょう!』
『ルーパート! 元に戻っちゃって、お話しがいっぱいできなくなる前に、やるっチュよ。その方が魔法の相談できるかもっチュ。それにいろいろな物を入れてみて、それから出してみるっチュ。魔法やっててっチュ。俺、入れる木の実持ってくるっチュ!!』
『あっ、じゃあ僕も行くよ!』
『私も! 私の好きな花、持ってくるわ! だってこの魔法の中に入れた物は腐らないんでしょう?』
『じゃあ俺も、もっとお菓子持ってこよっと』
モック達が走って行っちゃいました。そう、あのね、収納魔法の中にしまった物は、ずっとずっと中にしまっておいても、ぜんぜん腐らないんだって。僕の大好きなお菓子、この前カビカビになっちゃって、食べられなくなっちゃったんだ。しまった場所、忘れちゃってたの。
だからそういうお菓子を収納魔法でしまっておけば、ずっと腐らなくて、美味しいまま食べることができるんだよ。
マジックバックも同じです。だから僕は時々、マジックバックにお菓子を入れておきました。腐っちゃったのは、すぐに食べようと思ってたのに忘れちゃったやつ。
シエラお姉ちゃんが言ってたお花もそう。いつまでも綺麗なお花のまま、しまっておけるんだよ。
ただマジックバックは、『ディメンションストレージ』よりも、物を入れられないから。僕、空間魔法を神様に貰えて良かったです。でもパパに貰ったマジックバックもとっても大切。大きくなっても使えるように、大事に大事に使うんだ。
「パパ、ママ、もいちどい?」
「ああ、今日はあと1度だけだ。初めてであまり魔法を使うと、倒れてしまうかもしれないからな」
「あい!!」
小さい時にいっぱい魔法をつかうと、魔力を使いすぎで、具合が悪くなっちゃうんだって。それに倒れちゃうかもしれないの。今日は変身魔法の後だから、あと1回だけ。
「でぃめんしょんしゅとれじ!!」
シュンッ!! おおお~!! 鏡みたに薄い光の丸が出た!!
「パパ、できちゃ!!」
「はぁ、そうだな」
みんなまだかな? さっきみたいに、魔法消えちゃうかも。早く早く!
「何であれで、魔法が発動するのかしら。きちんと言えていないわよね? それに初めてで成功するなんて」
「私も驚いている。だが、この後も本当に魔法を使えるのならば、容量を測り、必要な物を入れさせよう。食料やポーション、洋服に寝具にと、なるべく入れられるだけ入れたい」
「パパ、ママ、なんのおはなち?」
「いや、ちょっとこれからについてな」
「うん?」
パパ達が何かお話ししてる時でした。モック達が戻ってきたよ。
『持ってきたっチュ!!』
『いろいろ持ってきたよ!!』
『私も持ってきたわ!!』
『俺もだぞ!!』
『あっ、またできたっチュね!! 入れて良いっチュか?』
「うん!! でも、きえちゃうかも。いしょいでいれる!!」
『みんな急いで!!』
『『『わあぁぁぁ!!』』』
みんなが急いで光の入り口に、物を投げ込みました。




