- C 1351話 そういえば、1 -
禁軍5千は、スポンスハイムの魔術の前に陥落した。
いや、スポンスハイムとも密会してた魔女、マーガレットの敷いたレールの上で踊らされたのだ。
女王警護の中心は、レディーフェンサーという女性騎士団。
団員の平均は外見で約20代。
子爵位までの婦女子で構成された、武家の出身。
幼少より文武の両方を修めて最難関とされる禁軍選抜試験に臨んだ精鋭中の精鋭。
男子で固めた禁軍よりも一芸においては敵う者なしなんて武辺者もあった。
さて、この女性騎士と、禁軍の5千だが。
どうやら意識だけ、エルフらが良く使う人払いの常とう手段、迷いの森に引き込まれていた。
王城まるまる一つ分の高度な広域結界。
魔女マーガレットとイクリンガス御令嬢とともにの場内お散歩は、この下準備も含まれてた。
文官たちが場内に張ってた掲示板に。
ペタペタと追加で護符を張り。
解呪法を知った、スポンスハイムの操り人形たちが、だ。
眠りに落ちた女王ら側近を攫って行く。
大胆な拉致だ。
◆
さて、この島大陸だけど。
かつては実際に外から上陸が可能だったわけだけども。
今はどうなのかというと。
どうにも不可思議なことが起きていた。
衛星軌道上から覗いているだけならば、島の輪郭が良く見える形で浮かび。
その周囲は凄まじい磁気嵐のような。
こう、数秒ごとに島の位置が南北逆転するように見えることがある。
つまり不安定だと示唆していた。
それでも再度、アプローチしたくなるのが人情というもので。
かつてわたしたちがメディカルボットで上陸したように、遠隔操作によるドローン船舶でRTAを敢行。
見事に玉砕した。
合衆国主導によるフロンティア・プロジェクトのミッションで。
すでに第5弾まですすんでた。
ただし今の今まで成功には至っていない。
ここに来て議会に追加の予算申請なんかを要請してるとか、国連に働きかけているらしいんだけども。
それらの行動だけど。
どうも上手くいっていない。
さてもう一つ。
こっちはプレイヤー側に関係があって。
『査察が?!』
本社と、管理会社とで通信が乱れ――。
サーバーは『スバールバル諸島』にあった。
厳密に何処では無いんだけど。
「海底ケーブル拝借してるのバレました?!」
そんなことしてたんか。
いあ、驚きなんだけど。




