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風邪をひいたンゴー 4
寝袋の中でずっと気になって、気になって、気に...
「おい、中で何、もぞもぞ...と」
ボクの首根っこを掴んだAさんは、畑の作物でも引っこ抜くように。
ずるっと剝いてきた。
お臍の絆創膏がちょっとだけめくれてた。
「あー、もう。かさぶた好奇心で剥がす、わんぱくか?!」
「どうした?」
修道女さんはボク用の絆創膏を片手に寄ってくる。
張り替える?とか。
吊るしとく?なんての話に代わってる。
「手癖が悪い」
んー。
ごもっとも。
「このちびっ子、汚い手のままシモの方を触ろうとするし。患ってるときは熱でムラムラがクラクラと勘違いするっていうし」
うんうん。
修道女さんも頷いてて。
「Aさんもね」
彼女に微笑まれて、今、この部隊で元気なふたりの顔が、ほっこり朱い。
「――ま、まあ、うむ。このちびっ子は隙あらば、足の指も嗅ごうとする。いや、からだ柔らかいなあとは思うけど。こんなに動き回る個体も珍しいと思って」
う、ま、不味い。




