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風邪をひいたンゴー 1
蒼から咳が漏れると、
堰を切ったように『コンコン』と咳の大合唱が始まって、それはもう。
耳障りで仕方ない。
あっという間にAさんのい陣営に流行って行った。
王国軍が開設している野戦病院へ行くと――あからさまに煙たがれた。
大丈夫だってタダの風邪だって。
リアルのシーズン的には花粉症と、コロナ、インフルが猛威を振りかざしている。
花粉症のアレルギー性は年々激しさを増して、アナフィラキシーショックが起きることも。
死者数も尋常ではない。
トイレと食事以外、身体はコクーンの中にある。
コクーン内のナノゼリーは温水効果があるし、仮に菌に晒されるとしたら。
って考えてるだけど纏まらない。
こうぐわんぐわんって答えのない沼の中を泳いでるような、そんな雰囲気だ。
「水分は摂れ!!」
誰かの声が聞こえる。
Aさんだ。
修道女さんも少ない物資で診療所を開けていた。
「経口補水液です、口に含むだけで違いますよ?!」
そう言って、倒れた兵士に声を掛けていた。




