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ハイファンタジー・オンライン  作者: さんぜん円ねこ
幻の島、アヴァロン
2495/2510

- C 1346話 ヘブリティーズ会戦 1 -

 インターバルの1週間なんて有って無かったような豆粒みたいな7日間だった。

 エルフ王国に多く流出したプレイヤーの波、これまではそう、なんとなく拮抗してた雰囲気があって。

 天秤は何者かの手助けでもあったように平行だった。


 それがあっという間に逆転した。

 いあ、いいや。いいや、何となくだけどその()()()はあったんだ。

 王国軍の時々見せるWW2感や、某〇チ党員のような薄昏いダークヒーロー感が。

 公式からも明らかにされたダークエルフの戦闘服。

 まるでじゃない、意識的にソレだし。

 普段着という制服も、まんまだった。


 ミリオタが歓喜するよね。

 で、あおいも叫んで。

 レイヤーがSNSで弾けた。


 開拓サイド・憂国軍もシルエットからして各国のいいとこどりな。

 細マッチョな方が着ると〇っろ美しい、尻の方がくっきり見える。

 制服は海軍様式の外套のようなアドミラル・コートが用意され、将校になると襟元の色味が代わっていくタイプ。

 一兵卒は、単なるモッズコート。

 バトルユニフォームこと、戦闘服は――。

 なんか寄せ集めすぎる。

 これはツナギだな。

 人気あるのかな。

「人気がどうのというより、()()()()()()の諦めムードだったんでファンアートの推し不足だったみたい。あおいもいくつか創作の薄い本で、2~3コマくらいしか書いてない。コレ脱がすの大変なんだよね」

 なんで脱がすんだよ。

「だって、いあ、待てよ。天しゃん横のファスナー越しに、そっか滑り込ませれば」

 おっと。

 この子にエサを挙げてしまった。

 おいおい変な妄想膨らませるな。

 触るな、わたしに触るな、あおいーぃ!!!



 公式発表がある直前から、

 ダークエルフのファンアートが増えてたようで。

 こりゃ、不味いってんで。

 公式が急いで資料の提供を行った運びが、真実のようだ。

 マルやAさんの仕業ではない。

 見計らった感じからして、魔女マーガレットの手札だと思われる。


 そんで。

 ヘブリティーズ平原。

 地質からすると湿地帯、その上に芝生のような草地がカーペットのように敷かれてる雰囲気で。

 足に力を込めて踏み抜くと。

 じわっと地面から水が沁み出てきた。


 対峙する両軍ともに『これは不味い』と悟る。


 開拓公社は当初。

 いや、平原の地質を知っても、これが手に入れば『穀倉地帯が手に入る』と叫んだという。

 確かに自前の農地は狭い。

 辺境伯領から購入するのも、今回のような大規模な遠征では足元が見られる。

 そういう意味でも自前は喉から出るほど、だ。

 先遣の二軍は知っている。

『ここは蟹の群生地域』

 と。




 波打つような小高い丘陵。

 なんか怪しい。

 わずかに小さな丘陵も目立つ。

 遠目に見ているはずなのに船酔いのように視界が上下する。

『これは、あかん』

 誰もが思う。

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