- C 1339話 大遠征と消耗戦 4 -
開拓エリア内の食糧事情や物資の値が急に跳ね上がった。
飲食店や道具屋の棚やカウンターに並ぶアイテムなどは、プレイヤーが納品した物資から生産職のNPCたちが働いた成果として供給されている。故にNPCたちによる良心価格で運営されているわけだ。
ただし。
価格が良心なのは、だ。
安定供給されているからである。
備蓄倉庫からあふれ出してる状況でも。
生産過多でも、道具屋に並ぶアイテムが値引きされる事なく良心価格。
その神話が崩れると。
さて~
新しい開拓村が出来たとしよう。
村が興されるのは、評議会によってNPC、プレイヤーらが拠点だと認識しないと難しい。
ちょっとハードルは高いんだけど。
プレイヤーが本気になれば自分たちの名を冠した村おこしが出来る。
らしく言ってみた。
村にする条件はいくつかあるけど、物資の供給は欠かせない。
備蓄庫に必要な資材が1M以上あることが条件になる。
この辺の目安はゲーム的なもんで、
2,3世帯の4人以上の住人が、半年以上は生活が出来る共同備蓄庫の整備。
鮮度のある水源とかが条件だろう。
農民クランの人々の生産拠点である。
◇
火事などによるアクシデント・ライブイベントは時々ある。
頻発しないように見回りや、注意喚起で事故率が下がる仕組みなので、生活しているレベルはそうした活動に従事している(プレイヤーだ)と強く感じているだろう。
故に。
そう、鬼の居ぬ間になんとやら。
巡回してたNPCだけでなく、プレイヤーも違和感を感じ取った。
備蓄倉庫に盗みに入るのも時々あったけど。
「これ、火付けも出来るんじゃね?!」
なんて口にした者が出た。
「なんの為に」
って声も上がって――
ゲーム内外のスレッドに陰謀論が立つ。
エリアの内側にある執政官館に人々が押し寄せて、暴動のような状況に。
まあ生憎と、執政官様はご不在で。
あの人は今、何処へって。




