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ハイファンタジー・オンライン  作者: さんぜん円ねこ
幻の島、アヴァロン
2350/2368

- C 1204話 宙、駆けるナイフ使い 4 -

 120人vs120人の歩兵プレイヤーに、各陣営の指揮官が各3人で戦況や戦局に即して指示を行う。

 ストラテジー的な要素もあったし。

 キルデスの擦り付けを行うアクションサバイバルと、

 盤上を挟んで対局するイメージのボードゲームの要素。

 これだけなら世にごまんと溢れている。


 ここに横槍のシステムが干渉してきて。

 第三勢力の信条はひとつ『常に自由』だ。

 纏まってる時もあれば、手当たり次第に攻撃してくる輩もある。

 こうした無法者は『傭兵』と呼ばれた。

 普段はPKなんて愉快犯やってる連中だけども。


 そして。

 指揮官たちは、この『傭兵』を適宜、引き抜きするのだ。

 例えば、報酬で釣る。

 或いは、免罪符で釣る。



 超大規模戦――各陣246+ α の人数構成で45分間の()()()って、揶揄された128マス掛ける128マスのオープンワールド。120人、各人の行動が勝敗に影響するとはいっても、弾幕雪合戦が主な戦場だ。

 マップがこれでもかと、広いんだけど。

 いや、無駄に広いから功労ポイント稼ぎのため、橋頭保拠点のシーソーゲームになる。

 これはこれで人気なのだが。

 マップにはチケットが切られて不評である。


 他には『局地戦・中』だな。

 部屋には参加条件があって、12vs12。

 小隊4組で削り合うより濃厚なサバイバルゲーム。

 マップの選択権は、スキルコストの低い方が決めることが出来る、連続3試合制。


 あとは『遭遇戦・中』かな。

 これが一番人気が高い。

 何せ、バトルロワイアル形式で――3分前は味方、直後、背中を狙う敵になる。

 コンセプトコピーライトだ。


 部屋の拘束時間は15分。

 参加人数は無制限だけど、マップによって篩にかけられて落選する仕組みなんだけど、熱い。

 沸騰都市みたいな熱気が渦巻くロビーなわけだ。

 立てられる部屋の数は軽く1万を超え。

 早ければ10分足らずで勝敗が決するか、負けたプレイヤーが新しい部屋へ入り直していく。

 Co-opでは無いから当然、戦績に消えない傷跡を残して逝くんだけども。

 ヤれば分かる。

 めちゃくちゃ、気持ちい。



 そんな『遭遇戦・中』の戦場に突如、例の異物が現れた。

 運営が何度も確認したけども、切られたチケットや通報された件のNPCは存在しなかった。

 いや、違うな。

 これは正確ではない。

 運営がプログラムの海で見つけた、バグのことだが。

 将軍ジェネラル級のダークエルフが下位戦場にまで降りてきたような痕跡があった。

 しかし、難易度的には倒せないステータスには見えなかったと...


 結果、『鋭意調査中』なんて看板がでた。



 さて、対峙したRTAリアルタイムアタック常連のアーサー卿だが。

 いや、彼のレベルを前にしても。

 あの将軍には届かなかったのだ。


 いま、卿は串刺しにされてた。

 獲物は自身の第二兵装の聖槍である。

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