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ハイファンタジー・オンライン  作者: さんぜん円ねこ
幻の島、アヴァロン
2310/2365

- C 1164話 交易都市と傭兵 4 -

 戦鬼こと、公爵デューク1129って名のプレイヤーは、軽薄そうな声音を持つ巨漢だった。

 兄貴肌が地で行く感じで、面倒見がいい。

 エンカウントして10分。

 しばらく十蔵プラぞうくんとの掛け合いを見ていて、悪い人じゃない。

 いあ、こいつは兎に角、カリスマ性がある。


 部隊を率いるぞって、決意したマルのような存在感が。

 これは慕われるし、敬われるはずだ。





『ところで、こんなジャングルで?』

 何をしてたと、怪訝な雰囲気になる。

 マルの友達だから遠慮は必要だし。

「あー、交易都市を探してたんだ」

 くぅー痛恨の。

『なんだ、そんな事か。早く言えよ、俺たちも交易都市に向かう途中なんだ。クエストの遣いで納品を受けちまってなあ、とりあえず...』

 戦鬼デュークと、その後ろに控える小隊員。

 3人とプラスで、NPCのダークエルフが十人ほどちらっと見えた。

 すぐさま茂みの中に消えたようで。

「納品? こんな時期に?」


『ああこんな時期に、な』

 詳しく聞いてもいい?なんて弱弱しく問う。

 なるほどこういうギャップを見せて、相手の気を引くのか。

 こんなことしてるから、

 エロい子って。

 まあ、いいか。



 交易都市までの道行きに例の『御遣いクエスト』について語ってきた。

 マルが興味津々だったことと。

 状況の再確認を取る為だ。

「じゃ、じゃあ。コレ(NPCが運ぶコンテナに指を向ける)は略奪したのか?!」

 言い方。

『略奪というよりも、奪還が正当かな。氏族は知らんけども、ダークエルフの大部隊が先に確保していたものを()()()()()()()って認識のようだったぞ?』

 誰のって当然、聞かれるのを分かった上で。

 戦鬼さんは、

『王国の将帥どもだ』

 戦鬼かれはプレイヤーを襲撃したので、現在、PKとして追われる身となっている。

 追う、追われるは醍醐味の一つ。

「王国の将帥って?」

 わたしの問いに対して不思議そうな顔がちらちら見える。

 交易都市へ訪問する理由として、判を押したようなゲームプレイに飽きたからってのが大半だが。

『また、十蔵の無茶ぶりに振り回される犠牲者か?!!』

 また?


 言うからには、犠牲者は少なくないと見た。

あおいと天しゃんは、産毛の生えたヒヨコです!」

 なんて蒼は自分から紹介しに行く。

 待ってても埒が明かないと思ったのか。

 いあ、マルが紹介しなかったのだ。

『いあ、悪い悪い... 俺の目だとワタリガラス1、2、3...にしか見えんでな』

 紹介するとややこしいと判断したためのようだった。

 な~んだ。

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