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ハイファンタジー・オンライン  作者: さんぜん円ねこ
幻の島、アヴァロン
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- C 1129話 そこは幻の島、アヴァロン 4 -

 7個の分隊を収容するために、陸上戦艦ランドシップの手配までした。

 これが傭兵団・リーパーズの行動力と褒めたいところだけども。

 八ッ橋エリザこと、エサ尉官。

 この子がアバターを着ると、普段の明晰さが消し飛ぶのは何故だろう。

 仮にも、いやマジで仮にも。

 マルの代理でコマンダーを拝命してた子だ。


 ポンコツで言い訳が無い。

「え? お昼、トンコツなの!!?」

 言ってない、言ってない。

 ハナさんが真剣に対応してて。

 ウナさんに眩暈が。

 膝から崩れ落ち、

「いったん代理をハナちゃんに仕切り直させよう、隊員みんな

 異議なし。



 リアルに見えるフィールドに穀倉地帯は入ってないけど。

 彼らの探索は、ゲームサイドからリアリティを見つけることにある。

 何回も戦場に潜る必要があるし。

 陸上戦艦ランドシップは傭兵団の拠点でもある。

 もっとも。

 リアルに浮かぶ島から、この戦艦を目撃できたとしたら事態は、もっとややこしくなるんだろう。

 だって、ゲームと現実が繋がるなんて。

 どんな技術でも無理だろって話。


 そしたら――

 いよいよ集団催眠かもとか、オカルトの部類になるかも。

「サバイバル、開拓目的だとマップはシームレスなオープンフィールドに解放されるようだけど。難易度は格段に跳ね上がる...(指揮代理になったハナさんが仕切り始める。淡々と状況の報告と共有中で)幸い、陸上戦艦にはレアリティはあっても、レベルなどの成長性はないので。現状、最高ティア帯のものであればヘルスとアーマーで後れを取られることはないと思っていい」

 これは。

 野良のプレイヤーに絡まれても、ホームが陥落するリスクが小さい事を意味し。

 ホームを盾に低レベルでも、高レベルの者と戦えるということだ。

 まあ、あくまでも理論上は。


 もっとも。

 そういう試算が出来ても、真似するプレイヤーは今のところ。

 本格的にいない。

 廃プレイヤーや、重課金プレイヤーでも。

 連隊規模で所有し、10人以上のプレイヤーで起動、操作する陸上戦艦ホームにリアルマネーをぶち込む猛者が居なかったってはなしで。メリットが動く要塞くらいしかないは、メリットとは言えないだろう。

 最高ティア帯は、取得数十万、維持費数万円というのだから豪気。




 いあ。

 もう頭イカれてるレベルに思える。

 これは、わたしの感想で。

 マルに伝える気はない。

「――とりあえずは、フィールドの測量とかに戦力を当てることかな」

 目撃情報が転々としている。

 これは先の解説にあった。

 実際にゲーム内で生成されたシーンなのか確認する必要があし、海岸線をぐるりと巡る旅に。

 上手くすれば。


 いや。

 そうあっては成らないけど。

 わたしたちと合流できるかもしれない可能性も。

「懸念がある!」

 ウナさんの挙手。

「なにか?」


「交戦規定だよ。明確にしておかないか? 戦場はPvPvEなのだろ」

 サバイバル中でも唐突に巻き込まれることがある。

 すでにチュートリアルで一戦交えてしまってた。

 陸上戦艦の性能で窮地を脱したけど。

「あ、うん。PKの()()()報復に出る可能性はゼロではないね」

 そう。

 初心者狩りに会って、撃退して戦線を一方的に脱出した。

 PK側の方はリスポーンする前に。

 たぶんエリアが喪失したんで、ドロップアイテム化した自身の装備品がフィールドに放置されたはずで。

 回収も殆どできなかったと思われる。

 局所的な交戦エリアが閉じられると。

 最後にログを取った地点まで戻ることになるからだ。

「じゃ、そこんとこも話し合おう!」

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