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ハイファンタジー・オンライン  作者: さんぜん円ねこ
幻の島、アヴァロン
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- C 1124話 霧の向こうで 3 -

 サバイバルシューティング・オンラインとしての。

 “霧の向こう”アヴァロン・クエスト――どんなゲームかは、先述したけど。

 仮想と現実の境界が曖昧になってるかもしれない。

 との検証のために、わたしらはマルたちの仕事に関わることになった。

 今のところはバイトである。


 ゲームからのアプローチは。

 エリザさんと、ハナさん。

 ついでに宇奈さんも同行すると言い出した。

 暇かな?



「誰? 今、よからぬ事を言ったの???」

 困惑する、エリザさんとハナさん。

 宇奈さんが鋭い目つきでキョロキョロしてて。

 埒もあかないので。

「ゲームアプローチ組のアドバイザー兼、コマンダーとして」

 ハナさんが紹介したのが。

 マルの叔母さんという女性――司馬 十恵とえ

 三十路の、姪っ子に『お姉ちゃんと』と呼ばせている魔女である。


 何歳になっても美しくありたいというのは。

 永遠のテーマだけど。

 こどもに言わせちゃだめだと思うんだよね。

 ま、他人さまの家の事なんで、これ以上は野暮か。

「じゃ、今回のプレイは調査目的だけど、テキトーにキャラメイキングはしないように」

 んー。

 なんだろうねえ、この真に迫った説得力があるような、無いような圧は。

「十恵さん」


「はい、華ちゃん。今なら簡単な説明くらいは出来るよ」

 マルの()()()()()というのを、文化祭の折。

 一緒に見に行ったふたりの目がマジに怖い。

 交差するたびに火花が散ったように見えて。

「テキトーに作ったんですか?」


「いえ」


「テキトーにですか?」


「いえいえ」


「私はこれでも凝り性ですけど、そんな私を前にしても... テキトーに作りましたか?」


「はて、何のことやら」

 この応酬は何処まで続くのかと思った頃。

 エリザさんはキャラメイキングへと進んでた――ちょっと値が張るものがあるけど、全身スキャンを活用すると、メイキングの時点で“自分自身”をアバターとして登録することが出来る。そのうえ、外部の端末やストレージなども用意すると。

 普段、利用しているキャラだって使えるのが、これの面白いところだ。

 エリザさんは兼ねてより登録させてた。

 ちんちくりんな幼女のような四肢の少女アバターで登録。

 目線や、身体のふくよかさの違いなどもあって。

 普通ならば使い難いであろう身体なのに。

 着慣れた服のようなしっくりさに大変満足そうに見えた。

「マルの時もそうだったけど、この子は手も早いのね?」

 十恵さんの嫌み?

 ま、気にせず。

「エリザお嬢様のように、他からアバターをコンバートすることが出来る。ただし、いくつかのボーナスは()()()スキル取得優先に回した方が、この先の成長時に身をもって痛感するはずだから」

 うん。

 これ何度か失敗しているクチだ。

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